专利摘要:
本発明は、全体としては、増殖性障害、ガン、他を治療するための治療薬化合物の分野に関し、そしてより詳細には、特に、RAF(例えばB−RAF)活性を阻害する、本明細書に記載されているある種のピリド[2,3−b]ピラジン−8−置換された化合物に関する。本発明は、そのような化合物を含んでいる医薬組成物、及び、RAF(例えばBRAF)活性を阻害するための、受容体チロシンキナーゼ(TRK)活性を阻害するための、細胞増殖を阻害するための、並びにRAF、RTK、他を阻害することによって改善される疾患及び障害、ガン(例えば、結腸直腸ガン、黒色腫)のような増殖性障害、他の治療における、そのような化合物及び組成物の、インビトロ並びにインビボでの、使用にも関する。
公开号:JP2011506591A
申请号:JP2010538900
申请日:2008-12-19
公开日:2011-03-03
发明作者:ザンボン,アルフォンソ;スイケルブイク,バルトロメウス,マリヌス,ジョセフス,マリー;スプリンガー,キャロライン,ジョイ;ニクレスク−デュヴァズ,イオン;ニクレスク−デュヴァズ,ダン;ヌーリー,アルノー;マレ,リチャード;メナール,デルフィーヌ
申请人:キャンサー・リサーチ・テクノロジー・リミテッドCancer Research Technology Limited;ザ インスティチュート オブ キャンサー リサーチ,ロイヤル キャンサー ホスピタル;
IPC主号:C07D471-04
专利说明:

[0001] 本発明は、全体としては、増殖性障害、ガン、他を治療するための治療薬化合物の分野に関し、そしてより詳細には、特に、RAF(例えばB−RAF)活性を阻害する、本明細書に記載されているある種のピリド[2,3−b]ピラジン−8−置換化合物に関する。本発明は、そのような化合物を含んでいる医薬組成物、及び、RAF(例えばBRAF)活性を阻害するための、受容体チロシンキナーゼ(TRK)活性を阻害するための、細胞増殖を阻害するための、並びにRAF、RTK、他を阻害することによって改善される疾患及び障害、ガン(例えば、結腸直腸ガン、黒色腫)のような増殖性障害、他の治療における、そのような化合物及び組成物の、インビトロ並びにインビボでの、使用にも関する。]
背景技術

[0002] 本明細書では、本発明並びに本発明が関係する技術の現状をより十分に説明及び開示するために、多くの特許及び刊行物が引用されている。本明細書では、そのような文献のそれぞれは、参照によりその全体が、あたかもそれぞれの個々の文献が参照により組み込まれると具体的にまた個々に記されているのと同じ程度に本開示に組み込まれる。]
[0003] 本明細書(後にある特許請求の範囲も含めて)をとおして、文脈がそうでないことを必要としていない限り、言葉「含む」、及び「含んでなる」及び「含んでいる」のような変形体は、記載されている単体もしくは工程又は単体もしくは工程の群の包含を意味するものであって、いかなる他の単体もしくは工程又は単体もしくは工程の群の排除を意味するものでないと理解する。]
[0004] 注意すべきこととして、本明細書及び添付の特許請求の範囲で使われているように、単数形には、文脈がそうでないことを明確に示していない限り、複数の言及も含まれる。つまり、例えば、「医薬単体」への言及には、2種以上のそのような担体の混合物も含まれる、などである。]
[0005] 本明細書では、範囲は、多くの場合、「約」1つの特定値から、及び/又は「約」もう1つの特定値までとして表されている。そのような範囲が表されている場合、もう1つの実施形態には、その1つの特定値から及び/又はそのもう1つの特定値までが含まれる。同様に、先行詞「約」を使って値が近似として表されている場合は、その特定値はもう1つの実施形態を形成することは理解されるだろう。]
[0006] 本開示には、本発明を理解するうえで有用であり得る情報が含まれているが、本明細書に提供されている情報が先行技術であるということ又は特許請求されている本発明に関連しているということを認めるものではなく、また具体的に又は暗示的に言及されている刊行物が先行技術であるということも認めるものではない。]
[0007] RAF、増殖性障害、及びガン
細胞の増殖及び分化を直接的又は間接的に制御する遺伝子での突然変異がガンの主な原因であると一般には考えられている。悪性腫瘍は一連の段階的、進行的な変化を通して成長するものであり、これは、ガン細胞の特徴である増殖性制御の喪失(すなわち、停止することのない制御されていない増殖)、周囲組織を侵襲する能力、及び別の器官部位に転移する能力をもたらす。注意深く管理されたインビトロ研究は、正常細胞及び新生物細胞の増殖を特色づける因子を確定するのに役に立っており、細胞の増殖及び分化を制御する特異的なタンパク質を同定するに至っている。]
[0008] RAFはrasGTPaseにとってのキーとなる下流標的であり、raf−MEK−ERKから構成されているMAPキナーゼカスケードの活性化を仲介する。活性化されたERKは、そのあと、特に、この経路の増殖、生存及び転写機能を仲介する役割を担っている数多くのタンパク質を標的にするキナーゼである。そのようなものとしては、転写因子ELK1、C−JUN、Etsファミリー(Ets1、2、及び7が、挙げられる)、及びFOSファミリーが挙げられる。ras−raf−MEK−ERKシグナル伝達経路は、EGF、PDGF、KGF他のような増殖因子を含めた多くの細胞刺激因子に反応して活性化される。この経路は、増殖因子作用にとっての主要標的であるので、raf−MEK−ERKの活性は、多くの因子依存腫瘍では、上方調節されていることが見出されている。全腫瘍の約20%はそのrasタンパク質の1つに活性化突然変異を受けているという観察は、この経路は、腫瘍形成では、より広範に重要であることを示している。この経路の他の構成要素における活性化突然変異はヒト腫瘍でも起こるという証拠が増加しつつある。このことはRAFにも言えることである。]
[0009] RAFガン遺伝子ファミリーとしては、A−RAF、B−RAF及びC−RAF(Raf−1とも呼ばれる)と呼ばれる3種の高度保存遺伝子が挙げられる。RAF遺伝子は、細胞増殖を調節するシグナル伝達プロセスで重要な調節の役割を演じていると考えられているタンパク質キナーゼをコードしている。RAF遺伝子は高度保存セリン−スレオニン−特異的タンパク質キナーゼをコードしており、これは、Ras小グアニン−ヌクレオチド結合性タンパク質に直接結合したあと形質膜にリクルートされる(これがRAF活性化の開始事象である)。RAFタンパク質は、受容体チロシンキナーゼ、p21 Ras、RAFタンパク質キナーゼ、Mek1(ERKアクチベーター又はMAPKK)キナーゼ及びERK(MAPK)キナーゼから構成されていると考えられるシグナル伝達経路の一部であり、これは、最終的には、転写因子も含めたいくつかの細胞基質をリン酸化する。この経路を通るシグナル伝達は、分化、増殖又はガン遺伝子変換をさまざまな細胞状況で仲介し得る。つまり、RAFキナーゼは、正常細胞のシグナル伝達経路では、多数の増殖因子をそれらの最終の効果である細胞増殖に結びつけるという基本的な役割を演じていると考えられる。RAFタンパク質はrasタンパク質機能の直接下流エフェクターであるので、RAFキナーゼに対して向けられた治療薬は、ras−依存腫瘍の治療で有用であると考えられる。]
[0010] RAFキナーゼは、特質的に調節され、発現される。すなわち、C−RAFは、もっとも十分に特性評価されており、調べられたことのあるすべての器官及びすべての細胞系で発現されている。A−RAF及びB−RAFも、どこにでもあるように思われるが、尿生殖器組織及び脳組織で、それぞれ、最も高度に発現されている。B−RAFは神経組織で高度に発現されているので、かつてはそのような組織に限定されていると考えられていたが、その後、より広く発現されていることが見出されている。すべてのRAFタンパク質は活性Rasに結合し得るが、B−rafが、腫瘍形成性Rasによって最も強く活性化されるので、変換された細胞では腫瘍形成性Rasの第一標的であり得る。]
[0011] 最近の証拠は、突然変異によるB−RAFの活性化は、悪性黒色腫の65%超、結腸直腸ガンの10%超(非特許文献1;非特許文献2)、卵巣ガン(非特許文献3)及び甲状腺乳頭ガン(非特許文献4;非特許文献5)を含めて、多くのさまざまな腫瘍で見られることを示している。多岐にわたるB−RAF突然変異がさまざまな腫瘍で明らかにされているが、最も共通的なのが、いわゆるキナーゼドメインの活性化ループ内にあるV600E突然変異である(非特許文献6)。]
[0012] ヒトガンと関連していることが見出されているB−RAFの他の突然変異は、必ずしも、直接B−RAFを活性化することはないかも知れないが、まだ十分には理解されていないがA−RAFのような他のRAFイソフォームとのクロストークが関連していると思われるメカニズムによって、ras−raf−MEK−ERK経路の活性を、たしかに、上方調節する(非特許文献7)。そのようなケースでは、RAF活性の阻害は、依然としてガン治療における有効な目標となるだろう。]
[0013] B−RAFとある種のガンとの関連に加えて、RAF活性のより広い阻害は、抗腫瘍治療として有効であり得るということを示すかなりの量の証拠がある。B−RAFのレベルでのこの経路の遮断は、腫瘍形成性ras突然変異によって引き起こされるこの経路の上方調節並びにこの経路を介して増殖因子作用に反応している腫瘍における上方調節に反対作用するのに効果があるだろう。ショウジョウバエ及び線虫での遺伝学的証拠は、分化に対するras依存作用にはRAF相同体が必須であることを示している(非特許文献8)。NIH3T3細胞への構造活性MEKの導入は変換作用を有し得るが他方ではドミナントネガティブ型MEKタンパク質の発現がras変換細胞系の腫瘍形成性を抑制し得る(非特許文献9;非特許文献10)。ドミナントネガティブ型rafタンパク質の発現は、アンチセンスオリゴヌクレオチド構築物を用いたraf発現の抑制と同じようにras依存シグナル伝達を阻害することも見出されている(非特許文献11;非特許文献12)。]
[0014] この証拠及び他の証拠は、RAF(例えばB−RAF)活性の阻害はガンの治療で有効であること、及びRAF(例えばB−RAF)活性の阻害は、構造的活性化B−raf突然変異を含有しているガンで特に有効であり得ることを示唆するものである。]
[0015] raf−MEK−ERK経路は、多くの受容体及び刺激因子の下流で機能しており、これは、細胞機能の調節での広い役割を意味するものである。この理由から、RAFの阻害物質は、この経路を介したシグナル伝達の上方調節と関連している他の疾患病態で用途を見出し得る。raf−MEK−ERK経路は、増殖因子作用に対する非変換細胞の正常反応の重要な構成要素でもある。したがって、RAFの阻害物質は、正常組織の不適切又は過剰な増殖がある疾患で有用であり得る。そのようなものとしては、限定するものではないが、糸球体腎炎及び乾癬が挙げられる。RAFがその一部である細胞シグナル伝達経路は、組織移植片拒絶、エンドトキシンショック、さらには糸球体腎炎のような、T−細胞増殖(T−細胞活性化及び増殖)によって特徴づけられる炎症性障害でも関連していることが示されている。]
[0016] RAF(例えばB−RAF)は、ガンなどの過剰増殖障害の有効な治療標的であることが明らかにされた。RAF(例えばB−RAF)の活性化された変形体は哺乳動物細胞を変換させることができ、それらにガン細胞の特徴を取らせ、そのような細胞の増殖は、突然変異RAF(例えばB−RAF)タンパク質によって決まるようになる。RAF(例えばB−RAF)の突然変異形態を発現しているヒトガン細胞系内のRAF(例えばB−RAF)活性の阻害は、そのような細胞の増殖を遮断し、最終的にはその死を引き起こす。]
[0017] 新血管形成
慢性増殖性疾患には多くの場合深刻な新血管形成が伴うものであり、これは炎症性及び/又は増殖性状態を引き起こすもととなり得るか、あるいはそのような状態を維持させ得るか、又は血管の侵襲性増殖によって組織破壊をもたらす。(非特許文献13;非特許文献14;非特許文献15)。]
[0018] 新血管形成は一般には新規な又は置き換えの血管の成長(つまり新生血管形成)をいうのに使われている。これは必要な及び生理上の正常なプロセスであり、これによって胚では血管構造が確立される。一般には、新血管形成は、たいていの正常成体組織では起こらないものであり、例外は、排卵の部位、月経及び創傷治癒である。しかしながら、多くの疾患は、持続的な及び調節されていない新血管形成によって特徴づけられる。例えば、関節炎では、新規な毛細血管が関節を侵襲し、軟骨を破壊する(非特許文献16)。糖尿病では(及び多くのさまざまな眼疾患では)、新規な管が斑[macula]又は網膜あるいは他の眼構造体を侵襲し、そうして失明を引き起こし得る(非特許文献17)。アテローム硬化のプロセスは新血管形成に関連づけされている(非特許文献18)。腫瘍の成長及び転移は新血管形成−依存性であることが見出されている(非特許文献19;非特許文献20;非特許文献21)。]
[0019] 主要疾患で新血管形成が関与していることが認識されたことに伴って、新血管形成の阻害物質を明らかにし、それを開発しようとする研究が行われた。そのような阻害物質は、新血管形成カスケードの個別標的、例えば新血管形成シグナルによる内皮細胞の活性化;分解酵素の合成及び放出;内皮細胞移動;内皮細胞の増殖;及び毛細小管の形成;に応じて、一般には、分類されている。したがって、新血管形成は多くの段階で起こるものであり、そのようなさまざまな段階において新血管形成を遮断するよう働く化合物を発見し、開発しようとする試みが進行中である。]
[0020] さまざまなメカニズムによって働く、新血管形成の阻害物質が、ガン及び転移(非特許文献22;非特許文献23)、眼疾患(非特許文献24)、関節炎(非特許文献25;非特許文献26)及び血管腫(非特許文献27)のような疾患で有効であることを教示している刊行物がある。]
[0021] RTK
受容体チロシンキナーゼ(RTK)は、細胞の形質膜を貫通しての生化学シグナルの伝達で重要である。そのような膜横断分子は、特徴として、形質膜中にあるセグメントを通って細胞内チロシンキナーゼドメインに接続されている細胞外リガンド結合ドメインから構成されている。受容体にリガンドが結合すると、結果として、受容体−関与チロシンキナーゼ活性の刺激を生じ、これは、受容体上と他の細胞内タンパク質上とにあるチロシン残基のリン酸化をもたらし、さまざまな細胞反応を引き起こす。今日までに、アミノ酸配列相同性によって確定される、少なくとも19の個別のRTKサブファミリーが明らかにされている。]
[0022] FGFR
シグナル伝達ポリペプチドの線維芽細胞増殖因子(FGF)ファミリーは、有糸分裂誘発、創傷治癒、細胞分化及び新血管形成を含めた多岐にわたる生理機能、及び成長を調節している。正常細胞及び悪性細胞増殖並びに分化はいずれも、オートクライン因子としてと同時にパラクリン因子としても作用するそのような細胞外シグナル伝達分子の局所濃度の変化によって影響を受ける。オートクラインFGFシグナル伝達は、ステロイドホルモン−依存ガンの進行で、及び、ホルモン非依存状態に、特に重要であり得る(非特許文献28)。]
[0023] FGF及びその受容体はいくつかの組織及び細胞系では増大されたレベルで発現されており、過剰発現は悪性表現型の原因になっていると考えられている。さらに、多くのガン遺伝子は、増殖因子受容体をコードしている遺伝子の相同体であるので、ヒト膵臓ガンにはFGF−依存シグナル伝達の異常活性化の可能性がある(非特許文献29)。]
[0024] 2つの原型構成要素が酸性線維芽細胞増殖因子(aFGF又はFGF1)と塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF又はFGF2)であり、そして今日までに、少なくとも20の別個のFGFファミリー構成要素が明らかにされている。FGFに対する細胞反応は、4つの型の高親和性膜横断チロシン−キナーゼ線維芽細胞増殖因子受容体番号1〜4(FGFR−1〜FGFR−4)を経て伝達される。リガンドが結合すると、受容体は二量体化し、特定の細胞質チロシン残基を自己−又は交換−リン酸化して、細胞内シグナルを伝達し、このシグナルが最終的に核内転写因子エフェクターに到達する。]
[0025] FGFR−1経路の撹乱は、このキナーゼは増殖性内皮細胞に加えて多くの腫瘍型でも活性化されていることから腫瘍細胞増殖に影響するはずである。腫瘍−関与血管構造体でのFGFR−1の過剰発現及び活性化は、そのような分子の腫瘍新血管形成での役割を示唆したことがある。]
[0026] FGFR−2は、ケラチン産生細胞増殖因子リガンドと同じくらいに、酸性及び/又は塩基性線維芽細胞増殖因子に対して高い親和性を有している。FGFR−2は、骨芽細胞増殖及び分化の間にFGFの強力な骨形成効果も伝播する。複雑な機能改変をもたらす、FGFR−2の突然変異は、頭蓋縫合(頭蓋骨癒合)の異常骨形成を引き起こすことが明らかにされたが、これは、FGFRシグナル伝達は膜内性骨形成で主な役割を演じていることを意味するものである。例えば、早期頭蓋縫合骨形成によって特徴づけされるアペール(AP)症候群では、多くのケースは、機能の獲得を生み出すFGFR−2の点突然変異が関連している(非特許文献30)。]
[0027] アペール症候群、クルゾン症候群、ジャクソン−ワイス症候群、ベーレ−スティーブンソン脳回状頭皮症候群、及びプファイファー症候群を含めた、ヒト骨格成長におけるいくつかの深刻な異常は、FGFR−2の突然変異の発生が関連している。プファイファー症候群(PS)の、全てでないにしても、多くのケースも、FGFR−2遺伝子のデノボの(新規の)突然変異によって引き起こされ(非特許文献31;非特許文献32)、そしてFGFR−2の突然変異は、リガンド特異性を支配している基本法則のうちの1つを破っていることが、最近になって、明らかにされた。すなわち、線維芽細胞増殖因子受容体の2つの突然変異スプライス形態(FGFR2c及びFGFR2b)が、非定型FGFリガンドに結合しまたそれによって活性化されるという能力を獲得していたのである。このリガンド特異性の喪失は異常シグナル伝達をもたらすものであり、そのような疾患症候群の深刻な表現型はFGFR−2の異所性リガンド依存活性化から生じることを示唆するものである(非特許文献33)。]
[0028] 染色体転座又は点突然変異のようなFGFR−3受容体チロシンキナーゼの活性化突然変異は、多くの黒色腫並びに膀胱及び頸部癌に関与してるとされてきた、脱調節された、構造的活性、FGFR−3受容体を生じる(非特許文献34)。したがって、FGFR−3阻害は、多くの黒色腫、膀胱癌及び頸部癌の治療で有用であるだろう。]
[0029] VEGFR
血管内皮増殖因子(VEGF)(ポリペプチド)は、インビトロでは内皮細胞に対して有糸分裂誘発性であり、インビボでは新血管形成反応を刺激する。VEGFは、不適切新血管形成にも関与しているとされてきた(非特許文献35)。VEGFRは、タンパク質チロシンキナーゼ(PTK)である。PTKは、細胞増殖及び分化の調節に関与しているタンパク質の特定のチロシン残基のリン酸化を触媒する。(非特許文献36;非特許文献37;非特許文献38;非特許文献39;非特許文献40)。]
[0030] VEGFに対する3つのPTK受容体が明らかにされている、すなわちVEGFR−1(Flt−1)、VEGFR−2(Flk−1又はKDR)、及びVEGFR−3(Flt−4)である。これらの受容体は、新血管形成に関与しており、シグナル伝達に参加している(非特許文献41)。]
[0031] 特に対象となるのはVEGFR−2であり、これは、主に内皮細胞に発現されている膜横断受容体PTKである。VEGFによるVEGFR−2の活性化は、シグナル伝達経路の決定的な段階であり、これが腫瘍新血管形成を開始させる。VEGF発現は、腫瘍細胞に対しては構造性であり得、ある種の刺激に反応して上方調節もされ得る。1つのそのような刺激は低酸素症であり、ここではVEGF発現は腫瘍組織及び関連の宿主組織のいずれにおいても上方調節されている。VEGFリガンドは、VEGFR−2の細胞外VEGF結合部位と結合することによってVEGFR−2を活性化する。これは、VEGFR受容体二量体化及びVEGFR−2細胞内キナーゼドメインにあるチロシン残基の自己リン酸化をもたらす。このキナーゼドメインはリン酸塩をATPからチロシン残基に移動させるよう働く、つまりVEGFR−2の下流にあるシグナル伝達タンパク質に結合部位を提供し、最終的には新血管形成の開始をもたらす(非特許文献42)。]
[0032] VEGFR−2のキナーゼドメイン結合部位での阻害はチロシン残基のリン酸化を遮断し、新血管形成の開始を撹乱するのに役立つであろう。]
[0033] TIE
内皮−特異的受容体チロシンキナーゼTIE−2のためのリガンドである、アンギオポイエテン1(Ang1)は、新規な新血管形成性因子である(非特許文献43;非特許文献44;特許文献2;特許文献3;特許文献4;及び特許文献5)。頭字語TIEは、「チロシンキナーゼ含Ig及びEGF相同ドメイン[tyrosine kinase containing Ig and EGF homology domains]」を表す。TIEは、血管内皮細胞及び早期造血細胞にもっぱら発現されている、受容体チロシンキナーゼの群を識別するために使われている。典型的には、TIE受容体キナーゼは、鎖内ジスルフィド結合によって安定化されている細胞外折り畳みユニットから構成されている、EGF−様ドメイン及び免疫グロブリン(IG)様ドメインの存在を特徴としている(非特許文献45)。血管成長の早期段階の間に機能するVEGFとは違って、Ang1及びその受容体TIE−2は、血管成長の後期段階で、すなわち、血管リモデリング(リモデリングとは血管腔形成のことをいう)と成熟の間に機能する(非特許文献46;非特許文献47;非特許文献48)。]
[0034] したがって、TIE−2の阻害は、新血管形成によって開始される新血管のリモデリング及び成熟を撹乱し、それによって新血管形成プロセスを撹乱するのに役立つことが期待されるだろう。]
[0035] Eph
受容体チロシンキナーゼ(RTK)の最も大きいサブファミリー(Ephファミリー)及びそのリガンド(エフェリン)は、生理性及び病理性血管プロセスで重要な役割を演じている。Eph(受容体)及びエフェリン(リガンド)のいずれもは、2つの群、AサブファミリーとBサブファミリーとに分類されている(Eph命名委員会、1997年)。Eph受容体へのエフェリンリガンドの結合は、細胞−細胞相互作用に依存的である。エフェリンとEphとの相互作用は、双方向シグナル伝達を介して機能していることが、最近になって、明らかにされた。Eph受容体にエフェリンが結合すると、Eph受容体の細胞質ドメインにある特定のチロシン残基のところでリン酸化を開始させる。Eph受容体結合に反応して、エフェリンリガンドも、チロシンリン酸化、いわゆる「逆」シグナル伝達を受ける(非特許文献49;非特許文献50)。]
[0036] EphRTK及びそのエフェリンリガンドは、胚血管成長で重要な役割を演じている。特定のEph受容体及びリガンド(エフェリン−B2を含めて)の撹乱は、欠陥ある血管リモデリング、組織化、及び成長をもたらし、結果として胚の死をもたらす(非特許文献51;非特許文献52;非特許文献53;非特許文献54)。Eph/エフェリン系の協調された発現は、胚血管構造の表現型を決定する。すなわち、エフェリン−B2は、動脈内皮細胞(EC)上に存在しており、EphB4は静脈EC上に存在している(非特許文献55;非特許文献56)。最近のこととして、特定のEph及びエフェリンが腫瘍増殖及び新血管形成に関与していることが示された。]
[0037] Eph及びエフェリンは、多くのヒト腫瘍で過剰発現されていることが見出されている。特には、EphB2の役割が、小細胞肺ガンで(非特許文献57)、ヒト神経牙細胞腫で(非特許文献58)、及び結腸直腸ガンで(非特許文献59)明らかにされており、さらにはEph及びエフェリン(EphB2も含めた)のより高い発現レベルは、より侵襲性及び転移性の腫瘍と相関していることが見出されている(非特許文献60)。]
[0038] したがって、EphB2の阻害は、新血管形成を撹乱するのに、そして特に過剰発現が起こっている一部の腫瘍で撹乱するのに役立つことが期待されるだろう。]
[0039] 米国仮特許出願第61/015,019号(2007年12月19日出願)
米国特許第5,521,073号明細書
米国特許第5,879,672号明細書
米国特許第5,877,020号明細書
米国特許第6,030,831号明細書]
先行技術

[0040] Davies, H., et al., 2002, Nature, Vol. 417, pp. 949-954
Rajagopalan, H. et al., 2002, Nature. Vol. 418, p. 934
Singer, G., et al., 2003, J. Natl. Cancer Inst, Vol. 95, pp. 484-486
Brose, M., et al., 2002, Cancer Res.. Vol. 62, pp. 6997-7000
Cohen, Y., et al., 2003, Invest. Ophthalmol. Vis. Sci., Vol. 44, pp. 2876-2878
Davies, H., et al., 2002, Nature. Vol. 417, pp. 949-954
Wan, P., et al., 2004, Cell, Vol. 116, pp. 855-867
Dickson, B., et al., 1993, Nature, Vol. 360, pp. 600-603
Mansour, S.J., et al., 1994, Science, Vol. 265, pp. 966-970
Cowely, S., et al., 1994, Cell, Vol. 77, pp. 841-852
Koch, W., et al., 1991, Nature, Vol. 349, pp. 426-428
Bruder, T.T., et al., 1992, Genes and Development, Vol. 6, pp. 545-556
Folkman, 1997, EXS, Vol. 79, pp. 1-81
Folkman, 1995, Nature Medicine, Vol. 1, pp. 27-31
Folkman and Shing, 1992, J. Biol. Chem., Vol. 267, p. 10931
Colville-Nash and Scott, 1992, Ann. Rhum. Dis., Vol. 51, p. 919
Brooks et al., 1994, Cell, Vol. 79, p. 1157
Kahlon et al., 1992, Can. J. Cardiol., Vol. 8, p. 60
Folkman, 1992, Cancer Biol., Vol. 3, p. 65
Denekamp, 1993, Br. J. Rad., Vol. 66, p. 181
Fidler and Ellis, 1994, Cell, Vol. 79, p. 185
O'Reilly et al., 1994, Cell, Vol. 79, p. 315
Ingber et al., 1990, Nature, Vol. 348, p. 555
Friedlander et al., 1995, Science, Vol. 270, p. 1500
Peacock et al., 1992, J. Exp. Med., Vol. 175, p. 1135
Peacock et al., 1995, Cell. Immun., Vol. 160, p. 178
Taraboletti et al., 1995, J. Natl. Cancer Inst., Vol. 87, p. 293
Powers et al., 2000, Endocr. Relat. Cancer, Vol. 7, pp. 165-197
Ozawa et al., 2001, Teratog. Carcinog. Mutagen., Vol. 21, pp. 27-44
Lemonnier et al., 2001, J. Bone Miner. Res., Vol. 16, pp. 832-845
Meyers et al., 1996, Am. J. Hum. Genet., Vol. 58, pp. 491-498
Plomp et al., 1998, Am. J. Med. Genet., Vol. 75, 245-251
Yu et al., 2000, Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A., Vol. 97, pp. 14536-14541
Powers, C.J., et al., 2000, Endocr. Rel. Cancer, Vol. 7, p. 165
Pinedo, H.M., et al., 2000, The Oncologist, Vol. 5 (90001), pp. 1-2
Wilks, A.F., 1990, Progress in Growth Factor Research, Vol. 2, pp. 97-111
Courtneidge, S.A., 1993, Dev. Supp.l, pp. 57-64
Cooper, J.A., 1994, Semin. Cell Biol., Vol. 5(6), pp. 377-387
Paulson, R.F., 1995, Semin. Immunol., Vol. 7(4), pp. 267-277
Chan, A.C., 1996, Curr. Opin.Immunol., Vol. 8(3), pp. 394-401
Mustonen, T., et al., 1995, J. Cell Biol., Vol. 129, pp. 895-898
McMahon, G., 2000, The Oncologist, Vol. 5(90001), pp. 3-10
Davis et al., 1996, Cell, Vol. 87, pp. 1161-1169
Partanen et al., 1992, Mol. Cell Biol., Vol. 12, pp. 1698-1707
Partanen et al., 1999, Curr. Topics Microbiol. Immunol., Vol. 237, pp. 159-172
Yancopoulos et al., 1998, Cell, Vol. 93, pp. 661-664
Peters, K. G., 1998,Circ. Res., Vol. 83(3), pp. 342-343
Suri et al., 1996, Cell, Vol. 87, pp. 1171-1180
Holland, S.J., et al., 1996, Nature, Vol. 383, pp. 722-725
Bruckner et al., 1997, Science, Vol. 275, pp. 1640-1643
Wang, H.U., et al., 1998, Cell, Vol. 93, pp. 741-753
Adams, R.H., et al., 1999, Genes Dev, Vol. 13, pp. 295-306
Gale and Yancopoulos, 1999, Genes Dev, Vol. 13, pp. 1055-1066
Helbling, P.M., et al., 2000, Development, Vol. 127, pp. 269-278
Gale and Yancopoulos, 1999, Genes Dev, Vol. 13, pp. 1055-1066
Shin, D., et al., 2001, Dev Biol, Vol. 230, pp. 139-150
Tang, X.X., et al., 1999, Clin Cancer Res, Vol. 5, pp. 455-460
Tang, X.X., et al., 1999, Clin Cancer Res, Vol. 5, pp. 1491-1496
Liu, W., et al., 2004, Brit. J. Canc., Vol. 90, pp. 1620-1626
Nakamoto, M. and Bergemann, A.D., 2002, Microsc. Res Tech, Vol. 59, pp. 58-67]
発明が解決しようとする課題

[0041] 本発明者は、例えば、RAF(例えばB−RAF)活性を阻害する、及び/又は、例えば、増殖性障害、ガン他の治療で有用である、化合物を見出した。]
課題を解決するための手段

[0042] 発明の要旨
本発明の1つの態様は、本明細書に記載されている、ある種のピリド[2,3−b]ピラジン−8−置換化合物(本明細書では「PDP8化合物」と呼ぶ)に関する。]
[0043] 本発明のもう1つの態様は、本明細書に記載されているPDP8化合物と、薬学的に許容される担体又は希釈剤とを含んでいる組成物(例えば医薬組成物)に関する。]
[0044] 本発明のもう1つの態様は、本明細書に記載されているPDP8化合物と薬学的に許容される担体又は希釈剤を混合する工程を含む、組成物(例えば医薬組成物)の調製方法に関する。]
[0045] 本発明のもう1つの態様は、本明細書に記載されているPDP8化合物の有効量と細胞を接触させることを含む、細胞内のRAF(例えばB−RAF)活性のインビトロ又はインビボ阻害方法に関する。]
[0046] 本発明のもう1つの態様は、本明細書に記載されているPDP8化合物の有効量と細胞を接触させることを含む、細胞内の、例えばFGFR、Tie、VEGFRのような受容体チロシンキナーゼ(RTK)活性、及び/又はEph活性(例えば、FGFR−1、FGFR−2、FGFR−3、Tie2、VEGFR−2)、及び/又はEphB2活性のインビトロ又はインビボ阻害方法に関する。]
[0047] 本発明のもう1つの態様は、本明細書に記載されているPDP8化合物の有効量と細胞を接触させることを含む、細胞増殖(例えば細胞が増殖すること)の調節(例えば阻害)方法、細胞周期進行の阻害方法、アポトーシスの促進方法、又はこれらの1つ又は複数を組み合わせた方法に関する。]
[0048] 本発明のもう1つの態様は、治療を必要としている対象に、本明細書に記載されているPDP8化合物の治療有効量を、好ましくは医薬組成物の形態で投与することを含む、治療方法に関する。]
[0049] 本発明のもう1つの態様は、治療薬によるヒト又は動物身体の治療方法で使用するための、本明細書に記載されているPDP8化合物に関する。]
[0050] 本発明のもう1つの態様は、治療薬によるヒト又は動物身体の治療方法で使用するための、そのような化合物が、医薬として活性な他の物質との組み合わせで用いられる、本明細書に記載されているPDP8化合物に関する。]
[0051] 本発明のもう1つの態様は、治療で使用するための医薬の製造における、本明細書に記載されているPDP8化合物の使用に関する。]
[0052] 一実施形態では、治療は、RAF(例えばB−RAF)の上方調節及び/又は活性化を特徴としている、及び/又はRAF(例えばB−RAF)の阻害によって改善される、疾患又は障害(例えばガン)の治療である。]
[0053] 一実施形態では、治療は、受容体チロシンキナーゼ(RTK)の上方調節及び/又は活性化を特徴としている、及び/又は受容体チロシンキナーゼ(RTK)の阻害によって改善される、疾患又は障害(例えばガン)の治療である。RTKの例としては、FGFR、Tie、VEGFR及び/又はEph、例えば、FGFR−1、FGFR−2、FGFR−3、Tie2、VEGFR−2及び/又はEphB2が挙げられる。]
[0054] 一実施形態では、治療は、不適切な、過剰な、及び/又は望ましくない新血管形成を特徴としている疾患又は障害の治療である。]
[0055] 一実施形態では、治療は、増殖性障害の治療である。]
[0056] 一実施形態では、治療は、ガンの治療である。]
[0057] 一実施形態では、治療は、黒色腫の治療である。]
[0058] 一実施形態では、治療は、結腸直腸ガンの治療である。]
[0059] 本発明のもう1つの態様は、(a)本明細書に記載されている、好ましくは医薬組成物としてまた適する収容器に入れられて及び/又は適する包装をされて提供されるPDP8化合物;及びいかにして化合物を投与するかについての使用説明書(例えば書面による説明書);を含んでいるキットに関する。]
[0060] 本発明のもう1つの態様は、本明細書に記載されている合成方法、又は本明細書に記載されている合成方法を含む方法により得ることが可能なPDP8化合物に関する。]
[0061] 本発明のもう1つの態様は、本明細書に記載されている合成方法、又は本明細書に記載されている合成方法を含む方法により得られたPDP8化合物に関する。]
[0062] 本発明のもう1つの態様は、本明細書に記載されている合成方法で使用するのに適している、本明細書に記載されている、新規な中間体に関する。]
[0063] 本発明のもう1つの態様は、本明細書に記載されている合成方法における、本明細書に記載されているそのような新規な中間体の使用に関する。]
[0064] 当業者なら分かるように、本発明の1つの態様の特徴要件及び好ましい実施形態は、本発明の他の態様にも関する。]
図面の簡単な説明

[0065] インビボ研究1(AA−018)(非−確立)(5mg/kg/day)(腹腔内)における接種からの日数の函数としての相対腫瘍体積を示すグラフである。
インビボ研究2(AA−018)(非−確立)(10mg/kg/day)(腹腔内)における接種からの日数の函数としての相対腫瘍体積を示すグラフである。
インビボ研究3(AA−019)(非−確立)(5mg/kg/day)(腹腔内)における接種からの日数の函数としての相対腫瘍体積を示すグラフである。
インビボ研究4(AA−019)(非−確立)(10mg/kg/day)(腹腔内)における接種からの日数の函数としての相対腫瘍体積を示すグラフである。
インビボ研究5(AA−019)(非−確立)(15mg/kg/day)(経口)における接種からの日数の函数としての相対腫瘍体積を示すグラフである。
インビボ研究6(AA−019)(確立)(10/5mg/kg/day)(腹腔内)における接種からの日数の函数としての相対腫瘍体積を示すグラフである。
インビボ研究7(AA−019)(確立)(15mg/kg/day)(経口)における接種からの日数の函数としての相対腫瘍体積を示すグラフである。
インビボ研究8(AA−062)(確立)(50mg/kg/day)(経口)における接種からの日数の函数としての相対腫瘍体積を示すグラフである。
インビボ研究9(AA−067)(確立)(10mg/kg/day)(経口)における接種からの日数の函数としての相対腫瘍体積を示すグラフである。
インビボ研究10(AA−017)(確立)(20mg/kg/day)(経口)における接種からの日数の函数としての相対腫瘍体積を示すグラフである。]
[0066] 化合物
本発明の1つの態様は、次の式]
[0067] [式中、
−RQ1は、独立して、−H、−R1、−R1X、−Cl、−OH、−OR1、−OR1X、−SH、−SR1、−NH2、−NHR1、−NR12、又は−NRRARRBであり;
それぞれの−R1は、独立して、飽和脂肪族C1〜6アルキルであって、置換されていないか又は例えば−OH、−OR11、−NH2、−NHR11、及び−NR112から選択される1個又はそれ以上の基で置換されており、それぞれの−R11は、独立して、飽和脂肪族C1〜3アルキルであり;
それぞれの−R1Xは、独立して、−F、−Cl、−Br、及び−Iから選択される1個又はそれ以上の基で置換された飽和脂肪族C1〜4アルキルであり;及び
−NRRARRBは、独立して、アゼチジノ、ピロリジノ、ピペリジノ、ピペラジノ、モルホリノ、アゼピノ、又はジアゼピノであって、飽和脂肪族C1〜4アルキルから選択される1個又はそれ以上の基で場合により置換されており;
−RQ2は、独立して、−H、−R2、−R2X、−Cl、−OH、−OR2、−OR2X、−SH、−SR2、−NH2、−NHR2、−NR22、又は−NRRCRRDであり;
それぞれの−R2は、独立して、飽和脂肪族C1〜6アルキルであって、置換されていないか又は例えば−OH、−OR22、−NH2、−NHR22、及び−NR222から選択される1個又はそれ以上の基で置換されており、それぞれの−R22は、独立して、飽和脂肪族C1〜3アルキルであり;
それぞれの−R2Xは、独立して、−F、−Cl、−Br、及び−Iから選択される1個又はそれ以上の基で置換された飽和脂肪族C1〜4アルキルであり;及び
−NRRCRRDは、独立して、アゼチジノ、ピロリジノ、ピペリジノ、ピペラジノ、モルホリノ、アゼピノ、又はジアゼピノであって、飽和脂肪族C1〜4アルキルから選択される1個又はそれ以上の基で場合により置換されており;
−X−は、独立して、−O−、−S−、−S(=O)−、又は−S(=O)2−であり;
−M−は、独立して、]
[0068] [式中、
それぞれのnは、独立して、0、1又は2であり;及び
それぞれのRPH1は、独立して、−F、−Cl、−Br、−I、−R3、−R3Y、−CF3、−OH、−OR3、−OCF3、−NH2、−NHR3、−NR32、−CN、−SH、又は−SR3であり;
それぞれの−R3は、独立して、飽和脂肪族C1〜4アルキルであって、それぞれの−R3Yは、独立して、脂肪族C2〜6アルケニル又は脂肪族C2〜6アルキニルである]
から選択され;
J−L−は、独立して、
J−NRN1−C(=Y)−NRN1−、
J−CH2−NRN1−C(=Y)−NRN1−、
J−NRN1−C(=Y)−NRN1−CH2−、
J−NRN1−C(=Y)−、
J−CH2−NRN1−C(=Y)−、
J−NRN1−C(=Y)−CH2−、
J−CH2−NRN1−C(=Y)−CH2−、
J−CH2−CH2−NRN1−C(=Y)−、
J−NRN1−C(=Y)−CH2−CH2−、
J−NRN1−C(=Y)−CH2−NRN1−、
J−NRN1−CH2−NRN1−C(=Y)−、
J−C(=Y)−NRN1−、
J−CH2−C(=Y)−NRN1−、
J−C(=Y)−NRN1−CH2−、
J−CH2−C(=Y)−NRN1−CH2−、
J−CH2−CH2−C(=Y)−NRN1−、
J−C(=Y)−NRN1−CH2−CH2−、
J−NRN1−CH2−C(=Y)−NRN1−、
J−C(=Y)−NRN1−CH2−NRN1−、
J−C(=Y)−CH2−NRN1−、
J−C(=Y)−CH2−NRN1−CH2−、
J−C(=Y)−CH2−CH2−NRN1−、
J−CH2−C(=Y)−CH2−NRN1−、
J−NRN1−CH2−C(=Y)−、
J−NRN1−CH2−C(=Y)−CH2−、
J−NRN1−CH2−CH2−C(=Y)−、
J−CH2−NRN1−CH2−C(=Y)−、
J−NRN1−S(=O)2−NRN1−、
J−NRN1−S(=O)2−NRN1−CH2−、
J−CH2−NRN1−S(=O)2−NRN1−、
J−NRN1−S(=O)2−、
J−NRN1−S(=O)2−CH2−、
J−CH2−NRN1−S(=O)2−、
J−CH2−NRN1−S(=O)2−CH2−、
J−CH2−CH2−NRN1−S(=O)2−、
J−NRN1−S(=O)2−CH2−CH2−、
J−NRN1−S(=O)2−CH2−NRN1−、
J−NRN1−CH2−NRN1−S(=O)2−、
J−S(=O)2−NRN1−、
J−S(=O)2−NRN1−CH2−、
J−CH2−S(=O)2−NRN1−、
J−CH2−S(=O)2−NRN1−CH2−、
J−CH2−CH2−S(=O)2−NRN1−、
J−S(=O)2−NRN1−CH2−CH2−、
J−S(=O)2−NRN1−CH2−NRN1−、及び
J−NRN1−CH2−S(=O)2−NRN1−、
から選択され;
それぞれの−RN1は、独立して、−H又は飽和脂肪族C1〜4アルキルであり;及び
それぞれの=Yは、独立して、=O又は=Sであり;及び
−Jは、独立して、フェニル又はC5〜6ヘテロアリールであって、例えば、
−F、−Cl、−Br、−I、−CF3、−OCF3、
−R4、−R4S、−R4A、−R4B、−R4C、−L4−R4C、−Ar、−L4−Ar、
−OH、−OR4、−L4−OH、−L4−OR4、−O−L4−OH、−O−L4−OR4、
−OR4C、−O−L4−R4C、−OAr、−O−L4−Ar、
−SH、−SR4、−CN、−NO2、
−NH2、−NHR4SS、−RN、
−L4−NH2、−L4−NHR4SS、−L4−RN、
−O−L4−NH2、−O−L4−NHR4SS、−O−L4−RN、
−NH−L4−NH2、−NH−L4−NHR4SS、−NH−L4−RN、
−NR4−L4−NH2、−NR4−L4−NHR4SS、−NR4−L4−RN、
から選択される1個又はそれ以上の置換基で場合により置換されており;
それぞれの−R4は、独立して、飽和脂肪族C1〜6アルキルであり;
それぞれの−R4Sは、独立して、−OH、−OR4SS、−C(=O)OH、−C(=O)OR4SS、−NH2、−NHR4SS、−N(R4SS)2、−RN、−C(=O)NH2、−C(=O)NHR4SS、−C(=O)N(R4SS)2、及び−C(=O)RNから選択される1個又はそれ以上の基で置換された飽和脂肪族C1〜6アルキルであり;
それぞれの−R4Aは、独立して、脂肪族C2〜6アルケニルであり;
それぞれの−R4Bは、独立して、脂肪族C2〜6アルキニルであり;
それぞれの−R4Cは、独立して、場合により置換された飽和C3〜6シクロアルキル、例えば、−F、−R5、−OH、−OR5、−CF3、及び−OCF3から選択される1個又はそれ以上の置換基で場合により置換された飽和C3〜6シクロアルキルであり;
それぞれの−L4−は、独立して、飽和脂肪族C1〜4アルキレンであり;
それぞれの−Arは、場合により置換されたフェニル又はC5〜6ヘテロアリール、例えば、−F、−Cl、−Br、−I、−R5、−OH、−OR5、−CF3、−OCF3、及び−S(=O)2R5から選択される1個又はそれ以上の置換基で場合により置換されたフェニル又はC5〜6ヘテロアリールであり;
それぞれの−R4SSは、独立して、飽和脂肪族C1〜4アルキルであり;
それぞれの−RNは、独立して、アゼチジノ、ピロリジノ、ピペリジノ、ピペラジノ、モルホリノ、アゼピノ、又はジアゼピノであって、飽和脂肪族C1〜4アルキルから選択される1個又はそれ以上の基で場合により置換されており;及び
それぞれの−R5は、独立して、飽和脂肪族C1〜4アルキルである]
で表される化合物並びにその薬学的に許容される塩、水和物、及び溶媒和物から選択される化合物(便宜上、本明細書では「ピリド[2,3−b]ピラジン−8−置換化合物」及び「PDP8化合物」と集合的に呼ばれる)に関する。]
[0069] 一実施形態においては、化合物は、次の式]
[0070] [式中、
−RQ1は、独立して、−H、−R1、−Cl、−OH、−OR1、−SH、−SR1、−NH2、−NHR1、−NR12、又は−NRRARRBであり;
それぞれの−R1は、独立して、飽和脂肪族C1〜6アルキルであって、置換されていないか又は例えば−OH、−OR11、−NH2、−NHR11、及び−NR112から選択される1個又はそれ以上の基で置換されており、それぞれの−R11は、独立して、飽和脂肪族C1〜3アルキルであり;及び
−NRRARRBは、独立して、ピペリジノ、ピペラジノ、又はモルホリノであって、飽和脂肪族C1〜4アルキルから選択される1個又はそれ以上の基で場合により置換されており;
−RQ2は、独立して、−H、−R2、−Cl、−OH、−OR2、−SH、−SR2、−NH2、−NHR2、−NR22、又は−NRRCRRDであり;
それぞれの−R2は、独立して、飽和脂肪族C1〜6アルキルであって、置換されていないか又は例えば−OH、−OR22、−NH2、−NHR22、及び−NR222から選択される1個又はそれ以上の基で置換されており、それぞれの−R22は、独立して、飽和脂肪族C1〜3アルキルであり;及び
−NRRCRRDは、独立して、ピペリジノ、ピペラジノ、又はモルホリノであって、飽和脂肪族C1〜4アルキルから選択される1個又はそれ以上の基で場合により置換されており;
−X−は、独立して、−O−又は−S−であり;
−M−は、独立して、]
[0071] [式中、
それぞれのnは、独立して、0、1又は2であり;及び
それぞれのRPH1は、独立して、−F、−Cl、−Br、−I、−R3、−OH、−OR3、−SH、又は−SR3であり;
それぞれの−R3は、独立して、飽和脂肪族C1〜4アルキルである]
から選択され;
−L−は、独立して、]
[0072] [式中、
それぞれの−RN1は、独立して、−H又は飽和脂肪族C1〜4アルキルである]
から選択され;及び
−Jは、独立して、フェニル又はC5〜6ヘテロアリールであって、例えば−F、−Cl、−Br、−I、−R4、−OH、−OR4、−CF3、−OCF3、及び−Phから選択される1個又はそれ以上の置換基で場合により置換されており、それぞれの−R4は、独立して、飽和脂肪族C1〜4アルキルであり;及びそれぞれの−Phは、場合により置換されたフェニル、例えば、−F、−Cl、−Br、−I、−R5、−OH、−OR5、−CF3、−OCF3から選択される1個又はそれ以上の置換基で場合により置換されたフェニルを表し、それぞれの−R5は、独立して、飽和脂肪族C1〜4アルキルである]
で表される化合物並びにその薬学的に許容される塩、水和物、及び溶媒和物から選択される。]
[0073] 基−RQ1
一実施形態においては、−RQ1は、独立して、−H、−R1、−R1X、−Cl、−OH、−OR1、−OR1X、−SH、−SR1、−NH2、−NHR1、−NR12、又は−NRRARRBである。]
[0074] 一実施形態においては、−RQ1は、独立して、−R1、−R1X、−Cl、−OH、−OR1、−OR1X、−SH、−SR1、−NH2、−NHR1、−NR12、又は−NRRARRBである。]
[0075] 一実施形態においては、−RQ1は、独立して、−H、−R1、−R1X、−Cl、−OR1、−OR1X、−SH、−SR1、−NH2、−NHR1、−NR12、又は−NRRARRBである。]
[0076] 一実施形態においては、−RQ1は、独立して、−R1、−R1X、−Cl、−OR1、−OR1X、−SH、−SR1、−NH2、−NHR1、−NR12、又は−NRRARRBである。]
[0077] 一実施形態においては、−RQ1は、独立して、−H、−R1、−Cl、−OH、−OR1、−SH、−SR1、−NH2、−NHR1、−NR12、又は−NRRARRBである。]
[0078] 一実施形態においては、−RQ1は、独立して、−R1、−Cl、−OH、−OR1、−SH、−SR1、−NH2、−NHR1、−NR12、又は−NRRARRBである。]
[0079] 一実施形態においては、−RQ1は、独立して、−H、−R1、−Cl、−OR1、−SH、−SR1、−NH2、−NHR1、−NR12、又は−NRRARRBである。]
[0080] 一実施形態においては、−RQ1は、独立して、−R1、−Cl、−OR1、−SH、−SR1、−NH2、−NHR1、−NR12、又は−NRRARRBである。]
[0081] 一実施形態においては、−RQ1は、独立して、−H、−OH、−Me、−CF3、−CH2Br、−NH2、−NHMe、−NMe2、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノである。]
[0082] 一実施形態においては、−RQ1は、独立して、−OH、−Me、−CF3、−CH2Br、−NH2、−NHMe、−NMe2、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノである。]
[0083] 一実施形態においては、−RQ1は、独立して、−H、−Me、−CF3、−CH2Br、−NH2、−NHMe、−NMe2、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノである。]
[0084] 一実施形態においては、−RQ1は、独立して、−Me、−CF3、−CH2Br、−NH2、−NHMe、−NMe2、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノである。]
[0085] 一実施形態においては、−RQ1は、独立して、−H、−OH、−Me、−NH2、−NHMe、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノである。]
[0086] 一実施形態においては、−RQ1は、独立して、−OH、−Me、−NH2、−NHMe、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノである。]
[0087] 一実施形態においては、−RQ1は、独立して、−H、−Me、−NH2、−NHMe、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノである。]
[0088] 一実施形態においては、−RQ1は、独立して、−Me、−NH2、−NHMe、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノである。]
[0089] 一実施形態においては、−RQ1は、−OHである。このケースでは、互変異性があり得るので、2つの等価互変異性体を以下に示す。]
[0090] 基−RQ2
一実施形態においては、−RQ2は、独立して、−H、−R2、−R2X、−Cl、−OH、−OR2、−OR2X、−SH、−SR2、−NH2、−NHR2、−NR22、又は−NRRCRRDである。]
[0091] 一実施形態においては、−RQ2は、独立して、−R2、−R2X、−Cl、−OH、−OR2、−OR2X、−SH、−SR2、−NH2、−NHR2、−NR22、又は−NRRCRRDである。]
[0092] 一実施形態においては、−RQ2は、独立して、−H、−R2、−R2X、−Cl、−OR2、−OR2X、−SH、−SR2、−NH2、−NHR2、−NR22、又は−NRRCRRDである。]
[0093] 一実施形態においては、−RQ2は、独立して、−R2、−R2X、−Cl、−OR2、−OR2X、−SH、−SR2、−NH2、−NHR2、−NR22、又は−NRRCRRDである。]
[0094] 一実施形態においては、−RQ2は、独立して、−H、−R2、−Cl、−OH、−OR2、−SH、−SR2、−NH2、−NHR2、−NR22、又は−NRRCRRDである。]
[0095] 一実施形態においては、−RQ2は、独立して、−R2、−Cl、−OH、−OR2、−SH、−SR2、−NH2、−NHR2、−NR22、又は−NRRCRRDである。]
[0096] 一実施形態においては、−RQ2は、独立して、−H、−R2、−Cl、−OR2、−SH、−SR2、−NH2、−NHR2、−NR22、又は−NRRCRRDである。]
[0097] 一実施形態においては、−RQ2は、独立して、−R2、−Cl、−OR2、−SH、−SR2、−NH2、−NHR2、−NR22、又は−NRRCRRDである。]
[0098] 一実施形態においては、−RQ2は、独立して、−H、−OH、−Me、−CF3、−CH2Br、−NH2、−NHMe、−NMe2、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノである。]
[0099] 一実施形態においては、−RQ2は、独立して、−OH、−Me、−CF3、−CH2Br、−NH2、−NHMe、−NMe2、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノである。]
[0100] 一実施形態においては、−RQ2は、独立して、−H、−Me、−CF3、−CH2Br、−NH2、−NHMe、−NMe2、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノである。]
[0101] 一実施形態においては、−RQ2は、独立して、−Me、−CF3、−CH2Br、−NH2、−NHMe、−NMe2、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノである。]
[0102] 一実施形態においては、−RQ2は、独立して、−H、−OH、−Me、−NH2、−NHMe、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノである。]
[0103] 一実施形態においては、−RQ2は、独立して、−OH、−Me、−NH2、−NHMe、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノである。]
[0104] 一実施形態においては、−RQ2は、独立して、−H、−Me、−NH2、−NHMe、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノである。]
[0105] 一実施形態においては、−RQ2は、独立して、−Me、−NH2、−NHMe、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノである。]
[0106] 一実施形態においては、−RQ2は、−OHである。このケースでは、互変異性があり得るので、2つの等価互変異性体を以下に示す。]
[0107] 基−RQ1と基−RQ2のいくつかの組み合わせ:いずれも−Hではない
一実施形態においては、
−RQ1は、独立して、−H、−R1、−R1X、−Cl、−OH、−OR1、−OR1X、−SH、−SR1、−NH2、−NHR1、−NR12、又は−NRRARRBであり;及び
−RQ2は、独立して、−R2、−R2X、−Cl、−OH、−OR2、−OR2X、−SH、−SR2、−NH2、−NHR2、−NR22、又は−NRRCRRDであるか;
又は
−RQ1は、独立して、−R1、−R1X、−Cl、−OH、−OR1、−OR1X、−SH、−SR1、−NH2、−NHR1、−NR12、又は−NRRARRBであり;及び
−RQ2は、独立して、−H、−R2、−R2X、−Cl、−OH、−OR2、−OR2X、−SH、−SR2、−NH2、−NHR2、−NR22、又は−NRRCRRDである。]
[0108] 一実施形態においては、
−RQ1は、独立して、−H、−OH、−Me、−CF3、−CH2Br、−NH2、−NHMe、−NMe2、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノであり;及び
−RQ2は、独立して、−OH、−Me、−CF3、−CH2Br、−NH2、−NHMe、−NMe2、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノであるか;
又は
−RQ1は、独立して、−OH、−Me、−CF3、−CH2Br、−NH2、−NHMe、−NMe2、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノであり;及び
−RQ2は、独立して、−H、−OH、−Me、−CF3、−CH2Br、−NH2、−NHMe、−NMe2、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノである。]
[0109] 基−RQ1と基−RQ2のいくつかの組み合わせ:ちょうど一方が−OHである
一実施形態においては、
−RQ1は、独立して、−OHであり;及び
−RQ2は、独立して、−H、−R2、−R2X、−Cl、−OR2、−OR2X、−SH、−SR2、−NH2、−NHR2、−NR22、又は−NRRCRRDであるか;
又は
−RQ1は、独立して、−H、−R1、−R1X、−Cl、−OR1、−OR1X、−SH、−SR1、−NH2、−NHR1、−NR12、又は−NRRARRBであり;及び
−RQ2は、独立して、−OHである。]
[0110] 一実施形態においては、
−RQ1は、独立して、−OHであり;及び
−RQ2は、独立して、−H、−R2、−R2X、−Cl、−OR2、−OR2X、−SH、−SR2、−NH2、−NHR2、−NR22、又は−NRRCRRDである。]
[0111] 一実施形態においては、
−RQ1は、独立して、−H、−R1、−R1X、−Cl、−OR1、−OR1X、−SH、−SR1、−NH2、−NHR1、−NR12、又は−NRRARRBであり;及び
−RQ2は、独立して、−OHである。]
[0112] 一実施形態においては、
−RQ1は、独立して、−OHであり;及び
−RQ2は、独立して、−H、−Me、−CF3、−CH2Br、−NH2、−NHMe、−NMe2、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノであるか;
又は
−RQ1は、独立して、−H、−Me、−CF3、−CH2Br、−NH2、−NHMe、−NMe2、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノであり;及び
−RQ2は、独立して、−OHである。]
[0113] 一実施形態においては、
−RQ1は、独立して、−OHであり;及び
−RQ2は、独立して、−H、−Me、−CF3、−CH2Br、−NH2、−NHMe、−NMe2、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノである。]
[0114] 一実施形態においては、
−RQ1は、独立して、−H、−Me、−CF3、−CH2Br、−NH2、−NHMe、−NMe2、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノであり;及び
−RQ2は、独立して、−OHである。]
[0115] 一実施形態においては、
−RQ1は、−OHであり、及び
−RQ2は、独立して、−H、−Me、−NH2、−NHMe、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノであるか、
又は
−RQ1は、独立して、−H、−Me、−NH2、−NHMe、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノであり、及び
−RQ2は、−OHである。]
[0116] 一実施形態においては、
−RQ1は、−OHであり、及び
−RQ2は、独立して、−H、−Me、−NH2、−NHMe、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノである。]
[0117] 一実施形態においては、
−RQ1は、独立して、−H、−Me、−NH2、−NHMe、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノであり、及び
−RQ2は、−OHである。]
[0118] 一実施形態においては、
−RQ1は、−Me又は−NH2であり、及び
−RQ2は、−OHであるか;
又は
−RQ1は、−OHであり、及び
−RQ2は、−Me又は−NH2である。]
[0119] 一実施形態においては、
−RQ1は、−Me又は−NH2であり、及び
−RQ2は、−OHである。]
[0120] 一実施形態においては、
−RQ1は、−OHであり、及び
−RQ2は、−Me又は−NH2である。]
[0121] 一実施形態においては、
−RQ1は、−OHであり、及び
−RQ2は、−Hであるか;
又は
−RQ1は、−Hであり、及び
−RQ2は、−OHである。]
[0122] 一実施形態においては、
−RQ1は、−OHであり、及び
−RQ2は、−Hである。]
[0123] 一実施形態においては、
−RQ1は、−Hであり、及び
−RQ2は、−OHである。]
[0124] 基−RQ1と基−RQ2のいくつかの組み合わせ:いずれもが−OHである
一実施形態においては、
−RQ1は、−OHであり、
−RQ2も、−OHである。]
[0125] このケースでは、互変異性があり得るので、2つの等価互変異性体を以下に示す。]
[0126] 基−RQ1と基−RQ2のいくつかの組み合わせ:いずれもが−OHでない
一実施形態においては、
−RQ1は、独立して、−H、−R1、−R1X、−Cl、−OR1、−OR1X、−SH、−SR1、−NH2、−NHR1、−NR12、又は−NRRARRBであり;及び
−RQ2は、独立して、−H、−R2、−R2X、−Cl、−OR2、−OR2X、−SH、−SR2、−NH2、−NHR2、−NR22、又は−NRRCRRDである。]
[0127] 一実施形態においては、
−RQ1は、独立して、−H、−R1、−Cl、−OR1、−SH、−SR1、−NH2、−NHR1、−NR12、又は−NRRARRBであり;及び
−RQ2は、独立して、−H、−R2、−Cl、−OR2、−SH、−SR2、−NH2、−NHR2、−NR22、又は−NRRCRRDである。]
[0128] 一実施形態においては、
−RQ1は、独立して、−H、−Me、−NH2、−NHMe、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノであり;及び
−RQ2は、独立して、−H、−Me、−NH2、−NHMe、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノである。]
[0129] 一実施形態においては、
−RQ1は、独立して、−Hであり;及び
−RQ2は、独立して、−H、−Me、−NH2、−NHMe、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノである。]
[0130] 基−RQ1と基−RQ2のいくつかの組み合わせ:いずれもが−OHでなく、いずれもが−Hでもない
一実施形態においては、
−RQ1は、独立して、−H、−R1、−R1X、−Cl、−OR1、−OR1X、−SH、−SR1、−NH2、−NHR1、−NR12、又は−NRRARRBであり;及び
−RQ2は、独立して、−R2、−R2X、−Cl、−OR2、−OR2X、−SH、−SR2、−NH2、−NHR2、−NR22、又は−NRRCRRDであるか;
又は
−RQ1は、独立して、−R1、−R1X、−Cl、−OR1、−OR1X、−SH、−SR1、−NH2、−NHR1、−NR12、又は−NRRARRBであり;及び
−RQ2は、独立して、−H、−R2、−R2X、−Cl、−OR2、−OR2X、−SH、−SR2、−NH2、−NHR2、−NR22、又は−NRRCRRDである。]
[0131] 一実施形態においては、
−RQ1は、独立して、−H、−R1、−R1X、−Cl、−OR1、−OR1X、−SH、−SR1、−NH2、−NHR1、−NR12、又は−NRRARRBであり;及び
−RQ2は、独立して、−R2、−R2X、−Cl、−OR2、−OR2X、−SH、−SR2、−NH2、−NHR2、−NR22、又は−NRRCRRDである。]
[0132] 一実施形態においては、
−RQ1は、独立して、−R1、−R1X、−Cl、−OR1、−OR1X、−SH、−SR1、−NH2、−NHR1、−NR12、又は−NRRARRBであり;及び
−RQ2は、独立して、−H、−R2、−R2X、−Cl、−OR2、−OR2X、−SH、−SR2、−NH2、−NHR2、−NR22、又は−NRRCRRDである。]
[0133] 一実施形態においては、
−RQ1は、独立して、−H、−R1、−Cl、−OR1、−SH、−SR1、−NH2、−NHR1、−NR12、又は−NRRARRBであり;及び
−RQ2は、独立して、−R2、−Cl、−OR2、−SH、−SR2、−NH2、−NHR2、−NR22、又は−NRRCRRDであるか;
又は
−RQ1は、独立して、−R1、−Cl、−OR1、−SH、−SR1、−NH2、−NHR1、−NR12、又は−NRRARRBであり;及び
−RQ2は、独立して、−H、−R2、−Cl、−OR2、−SH、−SR2、−NH2、−NHR2、−NR22、又は−NRRCRRDである。]
[0134] 一実施形態においては、
−RQ1は、独立して、−H、−R1、−Cl、−OR1、−SH、−SR1、−NH2、−NHR1、−NR12、又は−NRRARRBであり;及び
−RQ2は、独立して、−R2、−Cl、−OR2、−SH、−SR2、−NH2、−NHR2、−NR22、又は−NRRCRRDである。]
[0135] 一実施形態においては、
−RQ1は、独立して、−R1、−Cl、−OR1、−SH、−SR1、−NH2、−NHR1、−NR12、又は−NRRARRBであり;及び
−RQ2は、独立して、−H、−R2、−Cl、−OR2、−SH、−SR2、−NH2、−NHR2、−NR22、又は−NRRCRRDである。]
[0136] 一実施形態においては、
−RQ1は、独立して、−H、−Me、−NH2、−NHMe、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノであり;及び
−RQ2は、独立して、−Me、−NH2、−NHMe、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノであるか;
又は
−RQ1は、独立して、−Me、−NH2、−NHMe、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノであり;及び
−RQ2は、独立して、−H、−Me、−NH2、−NHMe、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノである。]
[0137] 基−R1及び基−R2
一実施形態においては、それぞれの−R1は、存在している場合は、独立して、飽和脂肪族C1〜6アルキルであって、置換されていないか又は例えば−OH、−OR11、−NH2、−NHR11、及び−NR112から選択される1個又はそれ以上の基で置換されており、それぞれの−R11は、独立して、飽和脂肪族C1〜3アルキルである。]
[0138] 一実施形態においては、それぞれの−R11は、存在している場合は、独立して、−Me又は−Etである。]
[0139] 一実施形態においては、それぞれの−R1は、存在している場合は、独立して、飽和脂肪族C1〜6アルキルであって、置換されていない。]
[0140] 一実施形態においては、それぞれの−R1は、存在している場合は、独立して、飽和脂肪族C1〜4アルキルであって、置換されていない。]
[0141] 一実施形態においては、それぞれの−R2は、存在している場合は、独立して、飽和脂肪族C1〜6アルキルであって、置換されていないか又は例えば−OH、−OR22、−NH2、−NHR22、及び−NR222から選択される1個又はそれ以上の基で置換されており、それぞれの−R22は、独立して、飽和脂肪族C1〜3アルキルである。]
[0142] 一実施形態においては、それぞれの−R22は、存在している場合は、独立して、−Me又は−Etである。]
[0143] 一実施形態においては、それぞれの−R2は、存在している場合は、独立して、飽和脂肪族C1〜6アルキルであって、置換されていない。]
[0144] 一実施形態においては、それぞれの−R2は、存在している場合は、独立して、飽和脂肪族C1〜4アルキルであって、置換されていない。]
[0145] 基−R1X及び基−R2X
一実施形態においては、それぞれの−R1Xは、存在している場合は、独立して、−F、−Cl、−Br、及び−Iから選択される1個又はそれ以上の基で置換された飽和脂肪族C1〜4アルキルである。]
[0146] 一実施形態においては、それぞれの−R1Xは、存在している場合は、独立して、−F又は−Clから選択される1個又はそれ以上の基で置換された飽和脂肪族C1〜4アルキルである。]
[0147] 一実施形態においては、それぞれの−R1Xは、存在している場合は、独立して、−CF3又は−CH2Brである。]
[0148] 一実施形態においては、それぞれの−R1Xは、存在している場合は、独立して、−CF3である。]
[0149] 一実施形態においては、それぞれの−R2Xは、存在している場合は、独立して、−F、−Cl、−Br、及び−Iから選択される1個又はそれ以上の基で置換された飽和脂肪族C1〜4アルキルである。]
[0150] 一実施形態においては、それぞれの−R2Xは、存在している場合は、独立して、−F又は−Clから選択される1個又はそれ以上の基で置換された飽和脂肪族C1〜4アルキルである。]
[0151] 一実施形態においては、それぞれの−R2Xは、存在している場合は、独立して、−CF3又は−CH2Brである。]
[0152] 一実施形態においては、それぞれの−R2Xは、存在している場合は、独立して、−CF3である。]
[0153] 基−NRRARRB及び基−NRRCRRD
一実施形態においては、
−NRRARRBは、存在している場合は、独立して、アゼチジノ、ピロリジノ、ピペリジノ、ピペラジノ、モルホリノ、アゼピノ、又はジアゼピノであって、飽和脂肪族C1〜4アルキルから選択される1個又はそれ以上の基で場合により置換されており;及び
−NRRCRRDは、存在している場合は、独立して、アゼチジノ、ピロリジノ、ピペリジノ、ピペラジノ、モルホリノ、アゼピノ、又はジアゼピノであって、飽和脂肪族C1〜4アルキルから選択される1個又はそれ以上の基で場合により置換されている。]
[0154] 一実施形態においては、
−NRRARRBは、存在している場合は、独立して、ピペリジノ、ピペラジノ、又はモルホリノであって、飽和脂肪族C1〜4アルキルから選択される1個又はそれ以上の基で場合により置換されており;及び
−NRRCRRDは、存在している場合は、独立して、ピペリジノ、ピペラジノ、又はモルホリノであって、飽和脂肪族C1〜4アルキルから選択される1個又はそれ以上の基で場合により置換されている。]
[0155] 基−X−
一実施形態においては、−X−は、独立して、−O−、−S−、−S(=O)−、又は−S(=O)2−である。]
[0156] 一実施形態においては、−X−は、独立して、−O−又は−S−である。]
[0157] 一実施形態においては、−X−は、独立して、−O−である。]
[0158] 一実施形態においては、−X−は、独立して、−S−である。]
[0159] 基−M−
一実施形態においては、−M−は、独立して、]
[0160] から選択される。]
[0161] 一実施形態においては、−M−は、独立して、]
[0162] である。]
[0163] 一実施形態においては、−M−は、独立して、]
[0164] である。]
[0165] 一実施形態においては、−M−は、独立して、]
[0166] である。]
[0167] 一実施形態においては、nは、独立して、0、1又は2である。]
[0168] 一実施形態においては、nは、独立して、0又は1である。]
[0169] 一実施形態においては、nは、独立して、0である。]
[0170] 一実施形態においては、nは、独立して、1である。]
[0171] 一実施形態においては、−M−は、独立して、]
[0172] である。]
[0173] 一実施形態においては、−M−は、独立して、]
[0174] である。]
[0175] 一実施形態においては、−M−は、独立して、]
[0176] である。]
[0177] 一実施形態においては、−M−は、独立して、]
[0178] である。]
[0179] 一実施形態においては、それぞれの−RPH1は、存在している場合は、独立して、−F、−Cl、−Br、−I、−R3、−R3Y、−CF3、−OH、−OR3、−OCF3、−NH2、−NHR3、−NR32、−CN、−SH、又は−SR3であり;それぞれの−R3は、独立して、飽和脂肪族C1〜4アルキルであって、それぞれの−R3Yは、独立して、脂肪族C2〜6アルケニル又は脂肪族C2〜6アルキニルである。]
[0180] 一実施形態においては、それぞれの−RPH1は、存在している場合は、独立して、−F、−Cl、−Br、−I、−R3、−OH、−OR3、−SH、又は−SR3であり;それぞれの−R3は、独立して、飽和脂肪族C1〜4アルキルである。]
[0181] 一実施形態においては、それぞれの−RPH1は、存在している場合は、独立して、−F又は−SR3である。]
[0182] 一実施形態においては、それぞれの−RPH1は、存在している場合は、独立して、−F又は−SMeである。]
[0183] 一実施形態においては、それぞれの−RPH1は、存在している場合は、独立して、−Fである。]
[0184] 一実施形態においては、それぞれの−RPH1は、存在している場合は、独立して、−SR3である。]
[0185] 一実施形態においては、それぞれの−RPH1は、存在している場合は、独立して、−SMeである。]
[0186] 一実施形態においては、−M−は、独立して、]
[0187] である。]
[0188] 一実施形態においては、−M−は、独立して、]
[0189] である。]
[0190] 一実施形態においては、−M−は、独立して、]
[0191] である。]
[0192] 基−L−
一実施形態においては、J−L−は、独立して、
J−NRN1−C(=Y)−NRN1−、
J−NRN1−C(=Y)−、及び
J−C(=Y)−NRN1−
から選択される。]
[0193] 一実施形態においては、=Yは、独立して、=Oである。]
[0194] 一実施形態においては、=Yは、独立して、=Sである。]
[0195] 一実施形態においては、−L−は、独立して、]
[0196] から選択される。]
[0197] 一実施形態においては、−L−は、独立して、]
[0198] である。]
[0199] 一実施形態においては、−L−は、独立して、]
[0200] である。]
[0201] 一実施形態においては、−L−は、独立して、]
[0202] である。]
[0203] 一実施形態においては、それぞれの−RN1は、存在している場合は、独立して、−H又は飽和脂肪族C1〜4アルキルである。]
[0204] 一実施形態においては、それぞれの−RN1は、存在している場合は、独立して、−Hである。]
[0205] 基−J
一実施形態においては、−Jは、独立して、フェニル又はC5〜6ヘテロアリールであって、場合により置換されている。]
[0206] 一実施形態においては、−Jは、独立して、フェニル、ピラゾリル、又はピリジルであって、場合により置換されている。]
[0207] 一実施形態においては、−Jは、独立して、フェニル又はピラゾリルであって、場合により置換されている。]
[0208] 一実施形態においては、−Jは、独立して、フェニルであって、場合により置換されている。]
[0209] 一実施形態においては、−Jは、独立して、ピラゾリルであって、場合により置換されている。]
[0210] 一実施形態においては、−Jは、独立して、1H−ピラゾール−5−イルであって、場合により置換されている。]
[0211] 一実施形態においては、−Jは、独立して、ピリジルであって、場合により置換されている。]
[0212] 一実施形態においては、−Jは、独立して、ピリド−3−イルであって、場合により置換されている。]
[0213] 基−J:場合による置換基
一実施形態においては、−Jは、
−F、−Cl、−Br、−I、−CF3、−OCF3、
−R4、−R4S、−R4A、−R4B、−R4C、−L4−R4C、−Ar、−L4−Ar、
−OH、−OR4、−L4−OH、−L4−OR4、−O−L4−OH、−O−L4−OR4、
−OR4C、−O−L4−R4C、−OAr、−O−L4−Ar、
−SH、−SR4、−CN、−NO2、
−NH2、−NHR4SS、−RN、
−L4−NH2、−L4−NHR4SS、−L4−RN、
−O−L4−NH2、−O−L4−NHR4SS、−O−L4−RN、
−NH−L4−NH2、−NH−L4−NHR4SS、−NH−L4−RN、
−NR4−L4−NH2、−NR4−L4−NHR4SS、−NR4−L4−RN、
から選択される1個又はそれ以上の置換基で場合により置換されている。]
[0214] 一実施形態においては、−Jは、
−F、−Cl、−Br、−I、−CF3、−OCF3、
−R4、−R4S、−R4A、−R4B、−R4C、−L4−R4C、−Ar、−L4−Ar、
−OH、−OR4、−L4−OH、−L4−OR4、−O−L4−OH、−O−L4−OR4、
−OR4C、−O−L4−R4C、−OAr、−O−L4−Ar、
−NH2、−NHR4SS、−RN、
−L4−NH2、−L4−NHR4SS、−L4−RN、
−O−L4−NH2、−O−L4−NHR4SS、−O−L4−RN、
−NH−L4−NH2、−NH−L4−NHR4SS、−NH−L4−RN、
−NR4−L4−NH2、−NR4−L4−NHR4SS、及び−NR4−L4−RN
から選択される1個又はそれ以上の置換基で場合により置換されている。]
[0215] 一実施形態においては、−Jは、−F、−Cl、−Br、−I、−R4、−Ar、−L4−Ar、−OH、−OR4、−CF3、−OCF3、−OAr、−O−L4−Arから選択される1個又はそれ以上の置換基で場合により置換されている。]
[0216] 一実施形態においては、それぞれの−Arは、存在している場合は、独立して、場合により置換されたフェニル又はピリジル、例えば、−F、−Cl、−Br、−I、−R5、−OH、−OR5、−CF3、−OCF3、及び−S(=O)2R5から選択される1個又はそれ以上の置換基で場合により置換されたフェニル又はピリジルである。]
[0217] 一実施形態においては、−Jは、−F、−Cl、−Br、−I、−R4、−OH、−OR4、−CF3、−OCF3、及び−Phから選択される1個又はそれ以上の置換基で場合により置換されており、それぞれの−R4は、独立して、飽和脂肪族C1〜4アルキルであり;及びそれぞれの−Phは、場合により置換されたフェニル、例えば、−F、−Cl、−Br、−I、−R5、−OH、−OR5、−CF3、及び−OCF3から選択される1個又はそれ以上の置換基で場合により置換されたフェニルであり、それぞれの−R5は、独立して、飽和脂肪族C1〜4アルキルである。]
[0218] 基−J:置換されたピラゾリル
一実施形態においては、−Jは、独立して、ピラゾリルであって、場合により置換されている。]
[0219] 一実施形態においては、−Jは、独立して、1H−ピラゾール−5−イルであって、場合により置換されている。]
[0220] 一実施形態においては、−Jは、独立して、]
[0221] [式中、
−RPY1は、独立して、−R4、−R4S、−R4A、−R4B、−R4C、−L4−R4C、−Ar、及び−L4−Arから選択され;及び
−RPY2は、独立して、−F、−Cl、−Br、−I、−R4、−OH、−OR4、−CF3、−OCF3、及び−Arである]
である。]
[0222] 一実施形態においては、−RPY1は、独立して、−Arである。]
[0223] 一実施形態においては、−RPY1は、独立して、フェニル又はC5〜6ヘテロアリールであって、例えば−F、−Cl、−Br、−I、−R5、−OH、−OR5、−CF3、−OCF3、及び−S(=O)2R5から選択される1個又はそれ以上の置換基で場合により置換されている。]
[0224] 一実施形態においては、−RPY1は、独立して、フェニル又はピリジルであって、例えば−F、−Cl、−Br、−I、−R5、−OH、−OR5、−CF3、−OCF3、及び−S(=O)2R5から選択される1個又はそれ以上の置換基で場合により置換されている。]
[0225] 一実施形態においては、−Jは、独立して、]
[0226] [式中、
−RPY1は、独立して、フェニル又はC5〜6ヘテロアリールであって、例えば−F、−Cl、−Br、−I、−R5、−OH、−OR5、−CF3、−OCF3から選択される1個又はそれ以上の置換基で場合により置換されており、それぞれの−R5は、独立して、飽和脂肪族C1〜4アルキルであり;
−RPY2は、独立して、−F、−Cl、−Br、−I、−R4、−OH、−OR4、−CF3、−OCF3、及び−Phであり、それぞれの−R4は、独立して、飽和脂肪族C1〜4アルキルである]
である。]
[0227] 一実施形態においては、−RPY1は、独立して、フェニル又はピリジルであって、例えば−F、−Cl、−Br、−I、−R5、−OH、−OR5、−CF3、−OCF3から選択される1個又はそれ以上の置換基で場合により置換されている。]
[0228] 一実施形態においては、−RPY1は、独立して、フェニルであって、例えば−F、−Cl、−Br、−I、−R5、−OH、−OR5、−CF3、−OCF3から選択される1個又はそれ以上の置換基で場合により置換されている。]
[0229] 一実施形態においては、−RPY1は、独立して、フェニルであって、例えば−F、−Cl、−Br、−I、−R5、−OH、−OR5から選択される1個又はそれ以上の置換基で場合により置換されている。]
[0230] 一実施形態においては、−RPY1は、独立して、フェニルであって、例えば−R5から選択される1個又はそれ以上の置換基で場合により置換されている。]
[0231] 一実施形態においては、−RPY1は、独立して、ピリジルであって、例えば−F、−Cl、−Br、−I、−R5、−OH、−OR5、−CF3、−OCF3から選択される1個又はそれ以上の置換基で場合により置換されている。]
[0232] 一実施形態においては、−RPY1は、独立して、ピリジルであって、例えば−OH及び−OR5から選択される1個又はそれ以上の置換基で場合により置換されている。]
[0233] 一実施形態においては、それぞれの−R5は、存在している場合、−Meである。]
[0234] 一実施形態においては、−RPY2は、独立して、−R4である。]
[0235] 一実施形態においては、−RPY2は、独立して、−tBuである。]
[0236] 一実施形態においては、−Jは、独立して、]
[0237] である。]
[0238] 一実施形態においては、−Jは、独立して、]
[0239] から選択される。]
[0240] 一実施形態においては、−Jは、独立して、]
[0241] から選択される。]
[0242] 基−J:フェニル及び置換されたフェニル
一実施形態においては、−Jは、独立して、フェニルであって、場合により置換されている。]
[0243] 一実施形態においては、−Jは、独立して、]
[0244] [式中、
mは、独立して、0、1、2、又は3であり;
それぞれの−RPH2は、独立して、
−F、−Cl、−Br、−I、−CF3、−OCF3、
−R4、−R4S、−R4A、−R4B、−R4C、−L4−R4C、−Ar、−L4−Ar、
−OH、−OR4、−L4−OH、−L4−OR4、−O−L4−OH、−O−L4−OR4、
−OR4C、−O−L4−R4C、−OAr、−O−L4−Ar、
−SH、−SR4、−CN、−NO2、
−NH2、−NHR4SS、−RN、
−L4−NH2、−L4−NHR4SS、−L4−RN、
−O−L4−NH2、−O−L4−NHR4SS、−O−L4−RN、
−NH−L4−NH2、−NH−L4−NHR4SS、−NH−L4−RN、
−NR4−L4−NH2、−NR4−L4−NHR4SS、及び−NR4−L4−RN
から選択される]
である。]
[0245] 一実施形態においては、それぞれの−RPH2は、存在している場合は、独立して、
−F、−Cl、−Br、−I、−CF3、−OCF3、
−R4、−R4S、−R4A、−R4B、−R4C、−L4−R4C、−Ar、−L4−Ar、
−OH、−OR4、−L4−OH、−L4−OR4、−O−L4−OH、−O−L4−OR4、
−OR4C、−O−L4−R4C、−OAr、−O−L4−Ar、
−NH2、−NHR4SS、−RN、
−L4−NH2、−L4−NHR4SS、−L4−RN、
−O−L4−NH2、−O−L4−NHR4SS、−O−L4−RN,
−NH−L4−NH2、−NH−L4−NHR4SS、−NH−L4−RN、
−NR4−L4−NH2、−NR4−L4−NHR4SS、及び−NR4−L4−RN
から選択される。]
[0246] 一実施形態においては、それぞれの−RPH2は、存在している場合は、独立して、
−F、−Cl、−Br、−I、−CF3、−OCF3、
−R4、−R4S、−Ar、−L4−Ar、
−OH、−OR4、−OAr、−O−L4−Ar、−L4−OH、−L4−OR4、−O−L4−OH、−O−L4−OR4、
−NH2、−NHR4SS、−RN、
−L4−NH2、−L4−NHR4SS、−L4−RN、
−O−L4−NH2、−O−L4−NHR4SS、−O−L4−RN、
−NH−L4−NH2、−NH−L4−NHR4SS、−NH−L4−RN、
−NR4−L4−NH2、−NR4−L4−NHR4SS、及び−NR4−L4−RN
から選択される。]
[0247] 一実施形態においては、それぞれの−RPH2は、存在している場合は、独立して、
−F、−Cl、−Br、−I、−CF3、−OCF3、
−R4、−R4S、−Ar、−L4−Ar、
−OH、−OR4、−OAr、−O−L4−Ar、
−NH2、−NHR4SS、及び−RN
から選択される。]
[0248] 一実施形態においては、それぞれの−RPH2は、存在している場合は、独立して、
−F、−Cl、−Br、−I、−CF3、−OCF3、
−R4、−R4S、
−OH、−OR4、
−NH2、−NHR4SS、及び−RN
から選択される。]
[0249] 一実施形態においては、−Jは、独立して、]
[0250] [式中、
mは、独立して、0、1、2、又は3であり;
それぞれの−RPH2は、独立して、−F、−Cl、−Br、−I、−R4、−OH、−OR4、−CF3、又は−OCF3であり、それぞれの−R4は、独立して、飽和脂肪族C1〜4アルキルである]
である。]
[0251] 一実施形態においては、mは、独立して、0、1、又は2である。]
[0252] 一実施形態においては、mは、独立して、1又は2である。]
[0253] 一実施形態においては、mは、独立して、1である。]
[0254] 一実施形態においては、mは、独立して、2である。]
[0255] 一実施形態においては、それぞれの−RPH2は、存在している場合は、独立して、−F、−Cl、−tBu、−CF3、又は−OCF3である。]
[0256] 組み合わせ
上記で述べた各実施形態の一つ一つの適合し得る組み合わせは、あたかも一つ一つの組み合わせが個々に且つ明確に記載されているがごとくに本明細書に明確に開示されている。]
[0257] 具体的な実施形態の例
一実施形態においては、化合物は、以下の式群で表される化合物群並びにその薬学的に許容される塩、水和物、及び溶媒和物から選択される:]
[0258] ]
[0259] ]
[0260] ]
[0261] ]
[0262] ]
[0263] ]
[0264] ]
[0265] ]
[0266] ]
[0267] ]
[0268] ]
[0269] ]
[0270] ]
[0271] ]
[0272] ]
[0273] ]
[0274] ]
[0275] ]
[0276] 実質的に精製された形態
本発明の1つの態様は、実質的に精製された形態にある及び/又は実質的に不純物を含まない形態にある、本明細書に記載されているPDP8化合物に関する。]
[0277] 一実施形態においては、この実質的に精製された形態は、少なくとも50重量%、例えば少なくとも60重量%、例えば少なくとも70重量%、例えば少なくとも80重量%、例えば少なくとも90重量%、例えば少なくとも95重量%、例えば少なくとも97重量%、例えば少なくとも98重量%、例えば少なくとも99重量%である。]
[0278] 特に指定しない限り、実質的に精製された形態とは、任意の立体異性又は鏡像異性形態にある化合物のことをいう。例えば、一実施形態においては、実質的に精製された形態とは、立体異性体の混合物のこと、すなわち、他の化合物に関して純粋にされた立体異性体の混合物のことをいう。一実施形態においては、実質的に精製された形態とは、1立体異性体のこと、例えば、光学的に純粋な立体異性体のことをいう。一実施形態においては、実質的に精製された形態とは、鏡像異性体の混合物のことをいう。一実施形態においては、実質的に精製された形態とは、鏡像異性体の等モル混合物のことをいう(すなわち、ラセミ混合物、ラセミ体)。一実施形態においては、実質的に精製された形態とは、1鏡像異性体のこと、例えば、光学的に純粋な鏡像異性体のことをいう。]
[0279] 一実施形態においては、不純物は、50重量%以下、例えば40重量%以下、例えば30重量%以下、例えば20重量%以下、例えば10重量%以下、例えば5重量%以下、例えば3重量%以下、例えば2重量%以下、例えば1重量%以下を占めている。]
[0280] 特に指定しない限り、不純物とは、他の化合物のこと、すなわち、立体異性体又は鏡像異性体以外の化合物のことをいう。一実施形態においては、不純物とは、他の化合物及び他の立体異性体のことをいう。一実施形態においては、不純物とは、他の化合物及び他の鏡像異性体のことをいう。]
[0281] 一実施形態においては、実質的に精製された形態は、少なくとも60%光学的に純粋(すなわち、モルベースで、60%の化合物が、所望の立体異性体又は鏡像異性体であり、そして40%が、望まれていない立体異性体又は鏡像異性体である)、例えば少なくとも70%光学的に純粋、例えば少なくとも80%光学的に純粋、例えば少なくとも90%光学的に純粋、例えば少なくとも95%光学的に純粋、例えば少なくとも97%光学的に純粋、例えば少なくとも98%光学的に純粋、例えば少なくとも99%光学的に純粋である。]
[0282] 異性体
一部の化合物は、限定するものではないが、シス−及びトランス−形;E−及びZ−形;c−、t−、及びr−形;エンド−及びエキソ−形;R−、S−、及びメソ−形;D−及びL−形;d−及びl−形;(+)及び(−)形;ケト−、エノール−、及びエノラート−形;シン−及びアンチ−形;向斜−及び背斜−形;α−及びβ−形;軸方向−及び赤道方向−形;ボート−、チェアー−、ツイスト−、エンベロープ−、さらにはハーフチェアー−形;及びこれらの組み合わせ;を含めた、1つ又はそれ以上の特定の位置形態、光学形態、鏡像形態、ジアステレオマー形態、エピマー形態、アトロピン形態、立体異性形態、互変異性形態、構造形態、又はアノマー形態にあり得、以下、集合して、「異性体」(又は「異性体形態」)と呼ぶ。]
[0283] 注記すべきこととして、以下に説明される互変異性形態を除いて、本明細書で使われている用語「異性体」から特別に除外されるのは、構造(又は構成)異性体である(すなわち、単に配置空間における原子の位置が異なっているのではなく原子と原子との接続が異なっている異性体)。例えば、メトキシ基(−OCH3)への言及は、その構造異性体であるヒドロキシメチル(−CH2OH)への言及と解釈すべきでない。同様に、オルト−クロロフェニルへの言及は、その構造異性体であるメタ−クロロフェニルへの言及と解釈すべきでない。しかしながら、構造の群への言及には、その群の範囲内に入る構造異性形態が当然含まれ得る(例えば、C1〜7アルキルには、n−プロピル及びイソ−プロピルが含まれ;ブチルには、n−、iso−、sec−、及びtert−ブチルが含まれ;メトキシフェニルには、オルト−、メタ−、及びパラ−メトキシフェニルが含まれる)。]
[0284] 上記除外は、例えば、以下の互変異性対:ケト/エノール(以下に図示)、イミン/エナミン、アミド/イミノアルコール、アミジン/アミジン、ニトロソ/オキシム、チオケトン/エンチオール、N−ニトロソ/ヒドロキシアゾ、及びニトロ/アシ−ニトロにおけると同じように、互変異性形態(例えば、ケト−形、エノール−形、及びエノラート−形)には関係しない。]
[0285] 注記すべきこととして、用語「異性体」に特別に含まれるのは、1つ又はそれ以上の同位体置換がある化合物である。例えば、Hは、1H、2H(D)、及び3H(T)を含めて、任意の同位体形にあり得;Cは、12C、13C、及び14Cを含めて、任意の同位体形にあり得;Oは、16O及び18Oを含めて、任意の同位体形にあり得る;などである。]
[0286] 特に指定しない限り、特定の化合物への言及には、そのような異性形態のすべてが、それらの混合物(例えばラセミ混合物)も含めて、含まれる。そのような異性形態の調製方法(例えば不斉合成)及び分離方法(例えば分別晶出及びクロマトグラフィー手法)は当技術分野では知られており、そうでなければそのようなものは、本明細書に教示されている方法又は公知の方法を、公知の手法で、適応することによって、容易に得られる。]
[0287] 塩
化合物の対応する塩(例えば薬学的に許容される塩)を調製、精製、及び/又は取り扱いするのが都合のよい又は望ましいことであり得る。薬学的に許容される塩の例は、Berge et al., 1977, "Pharmaceutically Acceptable Salts," J. Pharm. Sci., Vol. 66, pp. 1-19、に説明されている。]
[0288] 例えば、化合物が陰イオン性である、あるいは陰イオン性であり得る官能性基(例えば、−COOHは、−COO−であり得る)を有している場合は、適する陽イオンで塩が形成され得る。適する無機陽イオンの例としては、限定するものではないが、アルカリ金属イオン例えばNa+及びK+、アルカリ土類陽イオン例えばCa2+及びMg2+、及び他の陽イオン例えばAl+3が挙げられる。適する有機陽イオンの例としては、限定するものではないが、アンモニウムイオン(すなわちNH4+)及び置換されたアンモニウムイオン(例えば、NH3R+、NH2R2+、NHR3+、NR4+)が挙げられる。いくつかの適する置換されたアンモニウムイオンの例は、エチルアミン、ジエチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、トリエチルアミン、ブチルアミン、エチレンジアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、ピペラジン、ベンジルアミン、フェニルベンジルアミン、コリン、メグルミン、及びトロメタミン、並びにアミノ酸、例えばリシン及びアルギニン、から誘導されるアンモニウムイオンである。汎用四級アンモニウムイオンの例は、N(CH3)4+である。]
[0289] 化合物が陽イオン性である、あるいは陽イオン性であり得る官能性基(例えば、−NH2は、−NH3+であり得る)を有している場合は、適する陰イオンで塩が形成され得る。適する無機陰イオンの例としては、限定するものではないが、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、亜硫酸、硝酸、亜硝酸、リン酸、及び亜リン酸が挙げられる。]
[0290] 適する有機陰イオンの例としては、限定するものではないが、以下の有機酸:2−アセチオキシ安息香酸、酢酸、アスコルビン酸、アスパラギン酸、安息香酸、ショウノウスルホン酸、ケイ皮酸、クエン酸、エデト酸、エタンジスルホン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、グルケプトン酸、グルコン酸、グルタミン酸、グリコール酸、ヒドロキシマレイン酸、ヒドロキシナフタレンカルボン酸、イセチオン酸、乳酸、ラクトビオン酸、ラウリン酸、マレイン酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、粘液酸、オレイン酸、シュウ酸、パルミチン酸、パモ酸、パントテン酸、フェニル酢酸、フェニルスルホン酸、プロピオン酸、ピルビン酸、サリチル酸、ステアリン酸、コハク酸、スルファニル酸、酒石酸、トルエンスルホン酸、及び吉草酸から誘導される陰イオンが挙げられる。適する高分子有機陰イオンの例としては、限定するものではないが、以下の高分子酸:タンニン酸;カルボキシメチルセルロース;から誘導される陰イオンが挙げられる。]
[0291] 特に指定しない限り、特定の化合物への言及には、その塩形も含まれる。]
[0292] 溶媒和物及び水和物
化合物の対応する溶媒和物を調製、精製、及び/又は取り扱いするのが都合がよい又は望ましいことであり得る。本明細書では、用語「溶媒和物」は、溶質(例えば、化合物、化合物の塩)と溶媒の複合体をいうのに一般的な意味で使われている。溶媒が水である場合は、溶媒和物は、簡便に水和物(例えば、一−水和物、二−水和物、三−水和物他)と呼ばれる。]
[0293] 特に指定しない限り、特定の化合物への言及には、その溶媒和物及び水和物も含まれる。]
[0294] 化学的保護形態
化合物を化学的保護形態で調製、精製、及び/又は取り扱いするのが都合よい又は望ましいことであり得る。本明細書では、用語「化学的保護形態」は、通常の化学的な意味で使われており、1つ又はそれ以上の反応性の官能性基が特定の条件下での(例えば、pH、温度、放射線、溶媒など)望ましくない化学反応から保護されている化合物、に関する。実際のところは、周知化学的手法が、そうしないと反応性であろう官能性基を、特定の条件下では可逆的に非反応性にするために、用いられる。化学的保護形態では、1つ又はそれ以上の反応性の官能性基が保護もしくは保護基の形態にある(マスクされた状態もしくはマスク基又はブロックされた状態もしくはブロック基とも呼ばれる)。反応性の官能性基を保護することによって、他の保護されていない反応性の官能性基が関連する反応が、保護基に影響を及ぼすことなく行われ得;保護基は、普通次の段階で、その分子の残りの部分に実質的に影響を及ぼすことなく、除去され得る。例えば、Protective Groups in Organic Synthesis (T. Green and P. Wuts; 3rd Edition; John Wiley and Sons, 1999)、を参照されたい。]
[0295] さまざまなそのような「保護」方法、「ブロック」方法、又は「マスク」方法が広く用いられており、有機合成ではよく知られている。例えば、2つの非等価に反応性の官能性基を有している化合物であって、その2つのいずれもが特定の条件下では反応性であろう化合物を、誘導体化し、その官能性基のうちの一方を、「保護状態」にする、すなわち、したがって、その特定の条件下では非反応性にすることができ;そのように保護された、その化合物は、実際上、1つだけの反応性の官能性基を有している反応体として用いられ得る。(他方の官能性基が関与する)所望の反応が完結した後、保護基を「脱保護」し、その基をその元の官能基に戻すことができる。]
[0296] 例えば、ヒドロキシ基は、エーテル(−OR)又はエステル(−OC(=O)R)として、例えば、t−ブチルエーテル;ベンジル、ベンズヒドリル(ジフェニルメチル)、又はトリチル(トリフェニルメチル)エーテル;トリメチルシリルもしくはt−ブチルジメチルシリルエーテル;又はアセチルエステル(−OC(=O)CH3、−OAc);として保護され得る。]
[0297] 例えば、アルデヒド又はケトン基は、それぞれ、アセタール(R−CH(OR)2)又はケタール(R2C(OR)2)として保護され得、ここではカルボニル基(>C=O)が、例えば、一級アルコールとの反応によって、ジエーテル(>C(OR)2)に変換される。アルデヒド又はケトン基は、酸の存在下にある大過剰の水を用いた加水分解によって容易に再生される。]
[0298] 例えば、アミン基は、例えば、アミド(−NRCO−R)又はウレタン(−NRCO−OR)として、例えば、メチルアミド(−NHCO−CH3);ベンジルオキシアミド(−NHCO−OCH2C6H5、−NH−Cbz);として、t−ブトキシアミド(−NHCO−OC(CH3)3、−NH−Boc);2−ビフェニル−2−プロポキシアミド(−NHCO−OC(CH3)2C6H4C6H5、−NH−Bpoc);として、9−フルオレニルメトキシアミド(−NH−Fmoc)として、6−ニトロベラトリルオキシアミド(−NH−Nvoc)として、2−トリメチルシリルエチルオキシアミド(−NH−Teoc)として、2,2,2−トリクロロエチルオキシアミド(−NH−Troc)として、アリルオキシアミド(−NH−Alloc)として、2(−フェニルスルホニル)エチルオキシアミド(−NH−Psec)として、保護され得;あるいは、適するケース(例えば環状アミン)では、ニトロキシドラジカル(>N−O・)として、保護され得る。]
[0299] 例えば、カルボン酸基はエステルとして保護され得、例えば、C1〜7アルキルエステル(例えば、メチルエステル;t−ブチルエステル);C1〜7ハロアルキルエステル(例えばC1〜7トリハロアルキルエステル);トル酸1−7アルキルシリル−C1〜7アルキルエステル;又はC5〜20アリール−C1〜7アルキルエステル(例えば、ベンジルエステル、ニトロベンジルエステル);として、保護され得、あるいはアミドとしても、例えば、メチルアミドとしても、保護され得る。]
[0300] 例えば、チオール基はチオエーテル(−SR)として保護され得、例えば、ベンジルチオエーテル;アセトアミドメチルエーテル(−S−CH2NHC(=O)CH3);として、保護され得る。]
[0301] プロドラッグ
化合物をプロドラッグの形態で調製、精製、及び/又は取り扱いするのが都合よい又は望ましいことであり得る。本明細書で使われている用語「プロドラッグ」は、代謝された場合に(例えばインビボで)、所望の活性化合物を生じる化合物に関する。典型的には、プロドラッグは、非活性である、又は所望活性化合物よりも活性がより低いが、有利な取り扱い、投与、又は代謝特性を提供し得るものである。]
[0302] 例えば、一部のプロドラッグは、活性化合物のエステル(例えば、生理的に許容され、代謝的に不安定なエステル)である。代謝の間に、エステル基(−C(=O)OR)は開裂されて、活性薬物を生じる。そのようなエステルは、例えば、親化合物中にある任意のカルボン酸基(−C(=O)OH)を、適切な場合は、親化合物中に存在するその他の反応性基を事前に保護してから、エステル化し、そのあと必要なら脱保護することによって生成され得る。]
[0303] また、一部のプロドラッグは、酵素的に活性化されて、その活性化合物、又は、さらなる化学反応を受けるとその活性化合物を生じる化合物(例えば、ADEPT、GDEPT、LIDEPT他におけるように)を生じる。例えば、プロドラッグは、糖誘導体又は他のグリコシドコンジュゲートであり得、あるいはアミノ酸エステル誘導体であり得る。]
[0304] 化学合成
本発明のPDP8化合物を化学合成するためのいくつかの方法が本明細書に記載されている。そのような及び/又は他のよく知られた方法は、本発明の範囲内にあるさらなる化合物の合成を容易にするために、公知の手法で、改変及び/又は適応され得る。]
[0305] 組成物
本発明の1つの態様は、本明細書に記載されているPDP8化合物と、薬学的に許容される担体、希釈剤、又は賦形剤とを含んでいる組成物(例えば医薬組成物)に関する。]
[0306] 本発明のもう1つの態様は、本明細書に記載されているPDP8化合物と、薬学的に許容される担体、希釈剤、又は賦形剤とを混合することを含む、組成物(例えば医薬組成物)の調製方法に関する。]
[0307] 使用
本明細書に記載されている化合物は、例えば、例えば増殖性障害、ガン他のような、RAF(例えばB−RAF)の阻害によって改善される疾患及び障害の治療で、有用である。]
[0308] RAF(例えばB−RAF)阻害方法での使用
本発明の1つの態様は、本明細書に記載されているPDP8化合物の有効量とRAF(例えばB−RAF)を接触させることを含む、RAF(例えばB−RAF)機能のインビトロ又はインビボ阻害方法に関する。]
[0309] 本発明の1つの態様は、本明細書に記載されているPDP8化合物の有効量と細胞を接触させることを含む、細胞内のRAF(例えばB−RAF)機能のインビトロ又はインビボ阻害方法に関する。]
[0310] 一実施形態においては、この方法は、インビトロで行われる。]
[0311] 一実施形態においては、この方法は、インビボで行われる。]
[0312] 当業者は、候補化合物がRAF(例えばB−RAF)機能を阻害するかどうか、及び/又は阻害する程度を、容易に測定することができる。RAF(例えばB−RAF)機能阻害を測定するのに適しているアッセイは、本明細書に記載されている及び/又は当技術分野では知られている。]
[0313] B−RAFアッセイ:
B−rafキナーゼ活性は、Marais R., et al., 1997, J. Biol. Chem., Vol. 272, pp. 4378-4383、によって報告されている4−段カスケード酵素アッセイと同じようなアッセイを用いて測定される。V600E突然変異(Davies, H., et al., 2002, Nature, Vol. 417, pp. 949-954)及びN−末端MDRGSH6タグ含有B−RafをSF9昆虫細胞中に発現させる。この細胞からの洗剤可溶抽出物を、800μMATP及び適切な濃度の阻害物質又は対照としての希釈物質を含有している緩衝液中にGST−MEK−H6(6.5μg/ml)及びGST−ERK−H6(100μg/ml)を含有しているアッセイ混合液に、1:100に希釈する。この混合液を30℃で10分間までインキュベートし、そのERKをB−Raf依存式にそのカスケード内で活性化させる。反応をこのあと20mMEDTAを加えることによって停止させる。GST−ERKの活性化の程度をこのあとこのクエンチされた反応混合物の一部を、MBP及び100μM ATP/gamma[32P]ATP含有のさらなる反応混合物に加えることによって測定する。30℃で12分のインキュベーションの後、B−raf活性の尺度としてのMBP基質への[32P]の組み込みを、リン酸による沈殿及びp81ホスホセルロースペーパー上への濾過による単離により測定する。B−rafキナーゼ活性の%阻害を計算し、B−rafキナーゼ活性の50%を阻害するのに必要とされる試験化合物の濃度(IC50)を決定するためにプロットする。]
[0314] 別法としては、B−rafキナーゼ活性を、別の4−段カスケード酵素アッセイを用いて測定する。V600E突然変異(Davies, H., et al., 2002, Nature, Vol. 417, pp. 949-954)及びN−末端MDRGSH6タグ含有のB−RafをSF9昆虫細胞中に発現させる。この細胞からの洗剤可溶抽出物を、適切な濃度の阻害物質又は対照としての希釈物質を含有している緩衝液中にGST−MEK−H6(25μg/ml)、GST−ERK−H6(281.25μg/ml)及びMBPを含有しているアッセイ混合液に、1:250に、希釈する。0.03μL(100μM)ATPを加え、この混合液を30℃で10分間までインキュベートし、そのERKをB−Raf依存式にそのカスケード内で活性化させる。GST−ERKの活性化の程度をこのあと0.033μL(100μM)HOT 32Pαを加えることによって測定する。30℃で10分のインキュベートの後、反応混合物の一部をp81ホスホセルロースペーパー上に単離し、このペーパーを0.4%オルトリン酸中に浸漬することによって反応を停止させる。B−raf活性の尺度としてのMBP基質への[32P]の組み込みを、Packard Cernekovカウンターを用いて、測定する。B−rafキナーゼ活性の%阻害を計算し、B−rafキナーゼ活性の50%を阻害するのに必要とされる試験化合物の濃度(IC50)を決定するためにプロットする。]
[0315] C−RAFアッセイ:
C−raf(ヒト)を、50mM Tris pH7.5、0.1mM EGTA、0.1mMバナジウム酸ナトリウム、0.1%β−メルカプトエタノール、1mg/mlBSA中に、10×作業ストックに、希釈する。1分間当たり1ユニットは、1分間当たり1nmolリン酸塩のミエリン塩基性タンパク質への組み込みに等しい。25μlの最終反応体積量中で、c−raf(5〜10mU)を、25mM Tris pH7.5、0.02mM EGTA、0.66mg/mlミエリン塩基性タンパク質、10mM酢酸Mg、[γ−33P−ATP](比活性度およそ500cpm/pmol、必要とされる濃度)及び適切な濃度の阻害物質又は対照としての希釈物質と、インキュベートする。反応を、Mg2+[γ−33P−ATP]を加えることによって、開始させる。室温で40分間インキュベートした後、反応を、5μlの3%リン酸溶液を加えることによって停止させる。反応液の10μlをP30フィルターマット上にスポットし、75mMリン酸中で5分間3回洗浄し、もう一度メタノール中で洗浄してから乾燥させ、カウンターにかけてC−raf活性を測定する。C−rafキナーゼ活性の%阻害を計算し、C−rafキナーゼ活性の50%を阻害するのに必要とされる試験化合物の濃度(IC50)を決定するためにプロットする。]
[0316] 選択性:
一実施形態においては、PDP8化合物は、1つのRAF(例えばB−RAF)を、少なくとも1つの他のRAF(例えばA−RAF及び/又はC−RAF)以上に、選択的に阻害する。]
[0317] 例えば、一実施形態においては、B−RAFに対するIC50値対他のRAF(例えばA−RAF及び/又はC−RAF)に対するIC50値の比が、少なくとも10(より好ましくは少なくとも100、最も好ましくは少なくとも1000)である。]
[0318] 細胞増殖他を阻害する方法での使用
本明細書に記載されているPDP8化合物は、例えば、(a)細胞増殖を調節(例えば阻害)する;(b)細胞周期進行を阻害する;(c)アポトーシスを促進する;又は(d)これらの1つ又はそれ以上の組み合わせをする。]
[0319] 本発明の1つの態様は、本明細書に記載されているPDP8化合物の有効量と細胞を接触させることを含む、インビトロ又はインビボでの細胞増殖(例えば細胞が増殖すること)の調節(例えば阻害)方法、細胞周期進行の阻害方法、アポトーシスの促進方法、又はこれらの1つ又はそれ以上を組み合わせた方法に関する。]
[0320] 一実施形態では、この方法は、本明細書に記載されているPDP8化合物の有効量と細胞を接触させることを含む、インビトロ又はインビボでの細胞増殖(例えば細胞が増殖すること)の調節(例えば阻害)方法である。]
[0321] 一実施形態では、この方法は、インビトロで行われる。]
[0322] 一実施形態では、この方法は、インビボで行われる。]
[0323] 一実施形態では、PDP8化合物は、薬学的に許容される組成物の形態で提供される。]
[0324] 限定するものではないが、肺、胃腸管(例えば、腸、結腸、を含めて)、乳(乳房)、卵巣、前立腺、肝臓(肝)、腎臓(腎)、膀胱、膵臓、脳、及び皮膚を含めて、いずれの型の細胞も処理され得る。]
[0325] 当業者は、候補化合物が細胞増殖他を調節(例えば阻害)するかどうかを容易に確定することができる。例えば、特定の化合物によってもたらされる活性を評価するのに都合よく用いられ得るアッセイが本明細書に記載されている。]
[0326] 例えば、細胞(例えば腫瘍からの)のサンプルがインビトロで増殖され、化合物がその細胞と接触され、そうしてそのような細胞に対する化合物の効果が観測され得る。「効果」の例としては、細胞の形態状態(例えば、生きているか死んでいるか、他)が確定され得る。化合物が、細胞に対して影響を及ぼすことが見出された場合、これは、同じ細胞型の細胞をもっている患者を治療する方法で、化合物の有効性についての徴候又は診断マーカーとして用いられ得る。]
[0327] 治療薬による方法での使用
本発明のもう1つの態様は、治療薬によりヒト又は動物身体を治療する方法で使用するための、本明細書に記載されているPDP8化合物に関する。]
[0328] 医薬の製造における使用
本発明のもう1つの態様は、治療で使用するための医薬の製造における、本明細書に記載されているPDP8化合物の使用に関する。]
[0329] 一実施形態では、医薬は、PDP8化合物を含んでいる。]
[0330] 治療の方法
本発明のもう1つの態様は、治療を必要としている患者に、好ましくは医薬組成物の形態にある、本明細書に記載されているPDP8化合物の治療有効量を投与することを含む、治療方法に関する。]
[0331] 治療される病態−RAFの阻害によって改善される病態
一実施形態では(例えば、治療薬による方法での使用の、医薬の製造における使用の、治療の方法の)、治療は、RAF(例えばB−RAF)の上方調節及び/又は活性化を特徴としている疾患又は障害、及び/又はRAF(例えばB−RAF)の阻害によって改善される疾患又は障害の治療である。]
[0332] 一実施形態では、治療は、RAF(例えばB−RAF)の上方調節及び/又は活性化を特徴としているガン、及び/又はRAF(例えばB−RAF)の阻害によって改善されるガンの治療である。]
[0333] 治療される病態−RTKの阻害によって改善される病態
一実施形態では(例えば、治療薬による方法での使用の、医薬の製造における使用の、治療の方法の)、治療は、受容体チロシンキナーゼ(RTK)の上方調節及び/又は活性化を特徴としている疾患又は障害、及び/又は受容体チロシンキナーゼ(RTK)の阻害によって改善される疾患又は障害の治療である。RTKの例としては、FGFR、Tie、VEGFR及び/又はEph、例えば、FGFR−1、FGFR−2、FGFR−3、Tie2、VEGFR−2及び/又はEphB2が挙げられる。]
[0334] 一実施形態では、治療は、受容体チロシンキナーゼ(RTK)の上方調節及び/又は活性化を特徴としているガン、及び/又は受容体チロシンキナーゼ(RTK)の阻害によって改善されるガンの治療である。]
[0335] 治療される病態−新血管形成を特徴としている病態
一実施形態では(例えば、治療薬による方法での使用の、医薬の製造における使用の、治療の方法の)、治療は、不適切、過剰、及び/又は望ましくない新血管形成を特徴としている疾患又は障害の治療である(「抗新血管形成剤」としての)。そのような障害の例は本明細書に説明されている。]
[0336] 治療される病態−増殖性障害及びガン
PDP8化合物は、増殖性障害の治療で(「抗増殖剤」として)、ガン他の治療で(「抗ガン剤」として)、有用である。]
[0337] 一実施形態では(例えば、治療薬による方法での使用の、医薬の製造における使用の、治療の方法の)、治療は、増殖性障害の治療である。]
[0338] 本明細書で使われている用語「増殖性障害」は、腫瘍性又は過形成増殖のような、望まれていない、過剰又は異常細胞の望ましくない又は制御されていない細胞増殖に関する。]
[0339] 一実施形態では、治療は、限定するものではないが、新生物、過形成、並びに腫瘍(例えば、組織球細胞腫、神経膠腫、星状細胞腫、骨腫)、ガン(下記を参照されたい)、乾癬、骨疾患、線維性増殖障害(例えば結合組織の)、肺線維症、アテローム硬化症、血管内平滑筋細胞増殖(例えば血管形成術後の狭窄又は再狭窄)を含めた、良性、悪性前、又は悪性の細胞増殖によって特徴づけられる増殖性障害、の治療である。]
[0340] 一実施形態では、治療は、ガン、の治療である。]
[0341] 一実施形態では、治療は、肺ガン、小細胞肺ガン、非小細胞肺ガン、胃腸ガン、胃ガン、腸ガン、大腸ガン、直腸ガン、結腸直腸ガン、甲状腺ガン、乳ガン、卵巣ガン、子宮内膜ガン、前立腺ガン、精巣ガン、肝臓ガン、腎臓ガン、腎臓細胞ガン、膀胱ガン、膵ガン、脳腫瘍、神経膠腫、肉腫、骨肉腫、骨ガン、皮膚ガン、扁平上皮ガン、カポージ肉腫、黒色腫、悪性黒色腫、リンパ腫、又は白血病、の治療である。]
[0342] 一実施形態では、治療は、
癌、例えば膀胱、乳房、結腸(例えば、結腸腺癌及び結腸腺腫のような結腸の癌)、腎臓、表皮、肝臓、肺臓(例えば、腺癌、小細胞肺ガン及び非小細胞肺ガン)、食道、胆嚢、卵巣、膵臓(例えば外分泌膵臓癌)、胃、頸部、甲状腺、前立腺、皮膚(例えば扁平上皮癌)の癌;
リンパ系の造血性腫瘍、例えば白血病、急性リンパ球性白血病、B細胞リンパ腫、T細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、毛様細胞リンパ腫、又はバーケットリンパ腫;
骨髄系の造血性腫瘍、例えば急性及び慢性骨髄性白血病、骨髄異形成症候群、又は前骨髄球性白血病;
間葉起源の腫瘍、例えば線維肉腫又は横紋筋肉腫;
中枢又は末梢神経系の腫瘍、例えば星状細胞腫、神経芽細胞腫、神経膠腫又は神経鞘腫;
黒色腫;精上皮腫;奇形癌;骨肉腫;色素異形成癌[xenoderoma pigmentoum];角化棘細胞腫[keratoctanthoma];甲状腺小胞ガン;又はカポージ肉腫;
の治療である。]
[0343] 一実施形態では、治療は、固形腫瘍ガンの治療である。]
[0344] 一実施形態では、治療は、黒色腫又は悪性黒色腫の治療である。]
[0345] 一実施形態では、治療は、結腸直腸ガンの治療である。]
[0346] 抗ガン作用は、限定するものではないが、細胞増殖の調節、細胞周期進行の阻害、新血管形成(新規な血管が生成すること)の阻害、転移(腫瘍がその原点から広がること)の阻害、侵襲(腫瘍細胞が近傍の正常組織に広がること)の阻害、又はアポトーシス(プログラムされた細胞の死)の促進を含めた、1つ又はそれ以上のメカニズムを通して、生じ得る。本発明のPDP8化合物は、本明細書に説明されているメカニズムとは関係なく、本明細書に記載されているガンの治療で、使用され得る。]
[0347] 治療される病態−増殖性障害及びRAF関連ガン
例えば、ras、raf及びEGFRの突然変異活性化、又は、イソフォームも含めたras、raf及びEGFRの過剰発現を有するガンは、RAF(例えばB−RAF)活性の阻害物質に対しては特に感受性であり得る。RAF(例えばB−RAF)の突然変異活性化を有する患者も、RAF(例えばB−RAF)活性の阻害物質による治療を特に有効であると見出し得る。上方調節されたraf MEK−ERK経路シグナルをもたらす他の異常を有するガンも、RAF(例えばB−RAF)活性の阻害物質による治療に対しては特に感受性であり得る。そのような異常の例としては、増殖因子受容体の構成的活性化[consitutive activation];1つ又は複数の増殖因子受容体の過剰発現;及び1つ又は複数の増殖因子の過剰発現;が挙げられる。]
[0348] 一実施形態では(例えば、治療薬による方法での使用の、医薬の製造における使用の、治療の方法の)、治療は、先に記載した増殖性障害、例えば、
(a)ras又はrafの突然変異活性化;
(b)ras又はrafの上方調節;
(c)上方調節されたraf−MEK−ERK経路シグナル;
(d)ERBB2及びEGFRなどの増殖因子受容体の上方調節;
によって特徴づけられるガン、の治療である。]
[0349] 一実施形態では、増殖性障害は、RAF(例えばB−RAF)を過剰発現している又は突然変異raf(例えばB−RAF)を発現又は過剰発現している細胞によって特徴づけられる。一実施形態では、増殖性障害は、raf(例えばB−RAF)を過剰発現している細胞によって特徴づけられる。一実施形態では、増殖性障害は、突然変異raf(例えばB−RAF)を発現又は過剰発現している細胞によって特徴づけられる。一実施形態では、増殖性障害は、対応する正常細胞に比較して、RAF(例えばB−RAF)を過剰発現している、又は突然変異RAF(例えばB−RAF)を過剰発現している細胞によって特徴づけられる。一実施形態では、過剰発現は、1.5、2、3、5、10、又は20の倍数でのものである。]
[0350] 一実施形態では(例えば、治療薬による方法での使用の、医薬の製造における使用の、治療の方法の)、治療は、例えば、Wan, P., et al., 2004, Cell, Vol. 116, pp. 855-867、及び、公開された国際特許出願の公開番号WO03/056036号、に記載されている突然変異のようなRAF(例えばB−RAF)の突然変異形態が関連している疾患又は障害の治療である。]
[0351] 治療される病態−炎症他
PDP8化合物は、炎症、他が関連している障害の治療で有用である(「抗炎症剤」として)。]
[0352] 炎症細胞の機能は多くの因子によって調節されているが、因子の作用は、さまざまなシグナル伝達経路によって仲介されている。一部のキーとなる向−炎症作用はp38 Mapキナーゼによって仲介されているが(例えばTNF放出)、他は、他の経路によって仲介されている。多くの炎症細胞では、特に、raf−MEK−ERK経路が、重要な活性化及び増殖化のシグナルである。特に、Bリンパ球及びTリンパ球は、クローン性増殖及びエフェクター母集団作出のためのraf−MEK−ERK経路の活性化を必要とする(例えば、Cantrell, D.A., 2003, Immunol Rev., Vol. 192, pp. 122-130;Genot, E. and Cantrell, D.A., 2000, Curr. Opin. Immunol., Vol. 12(3), pp. 289-294;を参照されたい)。]
[0353] 一実施形態では、治療は、関節リウマチ、骨関節炎、リウマチ様脊椎炎、痛風性関節炎、外傷性関節炎、風疹関節炎、乾癬性関節炎、及び他の関節炎様病態のような炎症性疾患;アルツハイマー病;毒素性ショック症候群、エンドトキシン又は炎症性腸疾患によって誘発される炎症反応;結核;アテローム硬化症;筋肉退化;ライター症候群;痛風;急性関節滑膜炎;敗血症;敗血性ショック;エンドトキシンショック;グラム陰性敗血症;成人呼吸窮迫症候群;脳マラリア;慢性肺炎症性疾患;珪肺症;肺類肉腫症;骨吸収疾患;再灌流障害;移植片対宿主反応;同種移植拒絶;インフルエンザ、悪液質(特には、感染又は悪性疾患に続発性の悪液質、後天性免疫不全症候群(AIDS)に続発性の悪液質)などの感染症による熱と筋肉痛;AIDS(エイズ);ARC(エイズ関連複合病);ケロイド形成;瘢痕組織形成;クローン病;潰瘍性大腸炎;全身不全麻痺;慢性閉塞性肺疾患(COPD);急性呼吸障害症候群(ARDS);喘息;肺線維症;細菌性肺炎;の治療である。]
[0354] 好ましい一実施形態では、治療は、関節リウマチ及びリウマチ様脊椎炎を含めた、関節炎病態;クローン病及び潰瘍性大腸炎を含めた、炎症性腸疾患;及び慢性閉塞性肺疾患(COPD);の治療である。]
[0355] 好ましい一実施形態では、治療は、T−細胞増殖(T−細胞の活性化と増殖)によって特徴づけられる炎症性の障害、例えば、組織移植片拒絶、エンドトキシンショック、及び糸球体腎炎、の治療である。]
[0356] スクリーニング
治療に先立って、患者は、患者が病んでいる又は病んでいると思われる疾患又は障害が、RAF(例えばB−RAF)活性を阻害する又はRTK(例えば、FGFR−1、FGFR−2、FGFR−3、VEGFR−2、Tie2、EphB2)に対して活性を有している化合物による治療を受け入れることができるものであるかどうかを決定するために、スクリーニングされ得る。]
[0357] 例えば、患者から採取された生物サンプルは、患者が病んでいる又は病んでいると思われる疾患又は障害(例えばガン)が、RAF(例えばB−RAF)(又はRTK(例えば、FGFR−1、FGFR−2、FGFR−3、VEGFR−2、Tie2、EphB2))の発現又は活性化の増大を特徴としているものであるかどうか、あるいは突然変異活性化の結果であるかどうかを決定するために、分析され得る。つまり、患者は、RAF(例えばB−RAF)又はRTK(例えば、FGFR−1、FGFR−2、FGFR−3、VEGFR−2、Tie2、EphB2)の過剰−発現又は活性化(又はそれらの突然変異)の特性マーカーを検出するための診断試験に付され得る。]
[0358] 本明細書で使われている、用語「マーカー」としては、遺伝子マーカー(例えば、raf、ras、MEK、ERKあるいはERBB2又はEGFRのような増殖因子の突然変異を確認するためにDNA組成を測定するものを含めて)、及び、raf、ras、MEK、ERK、増殖因子受容体(例えばERBB2又はEGFR)の、酵素活性、酵素濃度、酵素状態(例えばリン酸化されているか否か)及び前記したタンパク質のmRNA濃度も含めた、上方調節の特性を示すマーカー、が挙げられる。突然変異の確認及び分析方法は周知である。例えば、Anticancer Research, 1999, Vol. 19(4A), pp. 2481-2483;Clin. Chem., 2002, Vol. 48, p. 428;Cancer Research, 2003, Vol. 63(14), pp. 3955-3957;を参照されたい。]
[0359] 用語「マーカー」としては、さらに、例えば、RTK(例えば、FGFR−1、FGFR−2、FGFR−3、VEGFR−2、Tie2、及びEphB2)の突然変異を確認するためにDNA組成を測定するものを含めた遺伝子マーカー、が挙げられる。用語「マーカー」としては、RTKの、酵素活性、酵素濃度、酵素状態(例えばリン酸化されているか否か)及び前記したタンパク質のmRNA濃度も含めた、上方−調節の特性を示すマーカーも挙げられる。]
[0360] 上方調節としては、遺伝子増幅(すなわち、遺伝子多複製)、転写作用による発現の増大、高活性、さらには活性化(突然変異による活性化を含めて)を含めた、発現の増大又は過剰発現が挙げられる。]
[0361] raf−MEK−ERK経路シグナルが上方調節されている他の腫瘍も、RAF(例えばB−RAF)活性の阻害物質に対しては特に感受性であり得る。raf−MEK−ERK経路において上方調節を呈している腫瘍を確認することができるアッセイが、Chemicon Internationalから市販されているMEK1/2(MAPK Kinase)アッセイを含めて、数多く存在する。上方調節は、ERBB2及びEGFRなどの増殖因子受容体の過剰発現又は活性化、又は突然変異ras又はrafタンパク質、から生じ得る。]
[0362] 過剰発現、上方調節又は突然変異をスクリーニングするための代表的な方法としては、限定するものではないが、逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT−PCR)又は原位置ハイブリッド形成法のような標準的な方法が挙げられる。]
[0363] RT−PCRによるスクリーニングでは、腫瘍中の前記したタンパク質のmRNAの濃度は、そのmRNAのcDNAコピーを作製し、続いてそのcDNAをPCRにより増幅することによって、審査される。PCR増幅の方法、プライマーのセレクション、及び増幅のための条件は、当業者には知られている。核酸操作及びPCRは、例えば、Ausubel, F.M. et al., eds., Current Protocols in Molecular Biology, 2004 (John Wiley & Sons Inc.);Innis, M.A. et-al., eds., PCR Protocols: A Guide to Methods及びApplications, 1990 (Academic Press);に記載されている、標準的な方法で行われる。核酸手技を伴う反応及び操作は、Sambrook et al., Molecular Cloning: A Laboratory Manual, 3rd edition, 2001 (Cold Spring Harbor Laboratory Press)、にも記載されている。あるいは、RT−PCRの市販キット(例えばRoche Molecular Biochemicals)が用いられ得、また米国特許第4,666,828号明細書;第4,683,202号明細書;第4,801,531号明細書;第5,192,659号明細書、5,272,057号明細書、5,882,864号明細書、及び6,218,529号明細書;に開陳されている方法も用いられ得る。]
[0364] 原位置ハイブリッド形成法の1例は、蛍光in situハイブリッド形成(FISH)であるだろう(例えば、Angerer, 1987, Meth. Enzymol., Vol. 152, p. 649、を参照されたい)。一般には、in situハイブリッド形成には、以下の主工程:(1)分析されることになる組織の固定;(2)標的核酸のアクセスし易さを増大させるための、また非特異的結合を減らすための、サンプルの事前ハイブリッド形成処理;(3)生物構造体又は組織中の核酸への核酸混合物のハイブリッド形成;(4)ハイブリッド形成で結合されなかった核酸フラグメントを除去するための、ハイブリッド形成後洗浄;及び(5)ハイブリッド形成された核酸フラグメントの検出;が含まれる。そのような用途で用いられているプローブは、典型的には、例えば、放射性同位体又は蛍光性のレポーターで、標識化されている。好ましいプローブは、緊縮条件下での標的核酸との特異的ハイブリッド形成ができるよう、例えば、約50、100、又は200ヌクレオチドから約1000又はそれ以上のヌクレオチドまでと、十分に長いものである。FISHを行う標準的な方法は、例えば、Ausubel, F.M. et al., eds., Current Protocols in Molecular Biology, 2004 (John Wiley & Sons Inc.);Bartlett, John M. S., “Fluorescence In Situ Hybridization: Technical Overview,” in: Molecular Diagnosis of Cancer, Methods and Protocols, 2nd ed. (Series: Methods in Molecular Medicine), March 2004, pp. 77-88 (ISBN: 1-59259-760-2);に記載されている。]
[0365] あるいは、mRNAから発現されたタンパク質生成物は、腫瘍部の免疫組織化学法、マイクロタイタープレートを用いての固相免疫アッセイ、ウエスタンブロッティング、2次元SDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動法、ELISA、及び特異的タンパク質を検出する技術分野で知られている他の方法、によりアッセイされ得る。検出方法には、ホスホraf、ホスホERK、ホスホMEK、又はホスホチロシンのような、部位特異的抗体を用いることが含まれるだろう。腫瘍生検に加えて、利用され得る他のサンプルとしては、胸膜液、腹腔液、尿、便生検物、痰、血液(流出腫瘍細胞の単離と濃縮)が挙げられる。]
[0366] 加えて、raf、EGFR又はrasの突然変異形態は、例えば、PCRを用いた腫瘍生検体の直接配列決定により、及び、例えば、本明細書に記載されている方法を用いて、PCR生成物を直接配列決定する方法により、確認され得る。過剰発現、活性化、又は突然変異を検出するためのこのような、及び、他の、周知の手法が用いられ得る。]
[0367] また、raf、ras及びEGFRなどのタンパク質の異常濃度は、標準的な酵素アッセイを用いて測定され得、例えばrafについては本明細書に記載されているアッセイを用いて測定され得る。]
[0368] FGFR、Tie、VEGFR又はEphキナーゼ(特にはイソフォームも含めたVEGFR)の過剰発現又は活性化を測定するための代わりの方法には、微小血管密度を測定することが含まれる。これは、例えば、Orre and Rogers, 1999, Int. J. Cancer, Vol. 84(2), pp. 101-108、によって報告されている方法を用いて、測定され得る。アッセイ方法には、マーカーを用いることも含まれ;例えば、VEGFRのケースでは、マーカーとしては、CD31、CD34及びCD105が挙げられる(Mineo et al., 2004, J. Clin. Pathol., Vol. 57(6), pp. 591-597)。]
[0369] 治療
疾患又は障害を治療するという文脈で本明細書中に使われている、用語「治療」は、一般には、ヒトのであれ動物のであれ(例えば家畜動物用途での)、いくらかの所望治療効果が達成されている(例えば疾患又は障害の進行が阻害されている)、治療及び治療薬に関し、それには、進行の速度における低下、進行の速度の停止、疾患又は障害の症状の軽減、疾患又は障害の改善、及び疾患又は障害の治癒が含まれる。予防的な措置としての治療(すなわち、予防薬)も含まれる。例えば、疾患又は障害にまだ罹っていないが、疾患又は障害に罹るリスク状態にある患者による使用は、用語「治療」に含まれる。]
[0370] 例えば、治療には、ガンを予防すること、ガンの発生確率を低下させること、ガンの症状を軽減させること他が含まれる。]
[0371] 本明細書で使われている、用語「治療有効量」は、所望治療計画に従って投与された場合、合理的な効果/リスク比と釣り合った、いくらかの所望治療効果を生じさせるのに効果がある、化合物(又は物質)、化合物を含んでいる組成物又は投与形態物、の量に関する。]
[0372] 組み合わせ治療薬
用語「治療」には、2つ又はそれ以上の治療又は治療薬が、例えば、順次に又は同時に組み合わせられる、組み合わせ治療及び治療薬が含まれる。例えば、本明細書に記載されている化合物は、例えば、他の薬剤、例えば、細胞傷害剤、抗ガン剤他と一緒に、組み合わせ治療薬中にも用いられ得る。治療及び治療薬の例としては、限定するものではないが、化学療法(例えば、薬物、抗体(例えば免疫療法においてのような)、プロドラッグ(例えば、光力学治療、GDEPT、ADEPT他においてのような)を含めた、活性薬剤を、投与すること);手術;放射線治療;光力学治療;遺伝子治療;及び管理された食事療法;が挙げられる。]
权利要求:

請求項1
次の式[式中、−RQ1は、独立して、−H、−R1、−R1X、−Cl、−OH、−OR1、−OR1X、−SH、−SR1、−NH2、−NHR1、−NR12、又は−NRRARRBであり;それぞれの−R1は、独立して、飽和脂肪族C1〜6アルキルであって、置換されていないか又は−OH、−OR11、−NH2、−NHR11、及び−NR112から選択される1個又はそれ以上の基で置換されており、それぞれの−R11は、独立して、飽和脂肪族C1〜3アルキルであり;それぞれの−R1Xは、独立して、−F、−Cl、−Br、及び−Iから選択される1個又はそれ以上の基で置換された飽和脂肪族C1〜4アルキルであり;及び−NRRARRBは、独立して、アゼチジノ、ピロリジノ、ピペリジノ、ピペラジノ、モルホリノ、アゼピノ、又はジアゼピノであって、飽和脂肪族C1〜4アルキルから選択される1個又はそれ以上の基で場合により置換されており;−RQ2は、独立して、−H、−R2、−R2X、−Cl、−OH、−OR2、−OR2X、−SH、−SR2、−NH2、−NHR2、−NR22、又は−NRRCRRDであり;それぞれの−R2は、独立して、飽和脂肪族C1〜6アルキルであって、置換されていないか又は−OH、−OR22、−NH2、−NHR22、及び−NR222から選択される1個又はそれ以上の基で置換されており、それぞれの−R22は、独立して、飽和脂肪族C1〜3アルキルであり;それぞれの−R2Xは、独立して、−F、−Cl、−Br、及び−Iから選択される1個又はそれ以上の基で置換された飽和脂肪族C1〜4アルキルであり;及び−NRRCRRDは、独立して、アゼチジノ、ピロリジノ、ピペリジノ、ピペラジノ、モルホリノ、アゼピノ、又はジアゼピノであって、飽和脂肪族C1〜4アルキルから選択される1個又はそれ以上の基で場合により置換されており;−X−は、独立して、−O−、−S−、−S(=O)−、又は−S(=O)2−であり;−M−は、独立して、[式中、それぞれのnは、独立して、0、1又は2であり;及びそれぞれのRPH1は、独立して、−F、−Cl、−Br、−I、−R3、−R3Y、−CF3、−OH、−OR3、−OCF3、−NH2、−NHR3、−NR32、−CN、−SH、又は−SR3であり;それぞれの−R3は、独立して、飽和脂肪族C1〜4アルキルであって、それぞれの−R3Yは、独立して、脂肪族C2〜6アルケニル又は脂肪族C2〜6アルキニルである]から選択され;J−L−は、独立して、J−NRN1−C(=Y)−NRN1−、J−CH2−NRN1−C(=Y)−NRN1−、J−NRN1−C(=Y)−NRN1−CH2−、J−NRN1−C(=Y)−、J−CH2−NRN1−C(=Y)−、J−NRN1−C(=Y)−CH2−、J−CH2−NRN1−C(=Y)−CH2−、J−CH2−CH2−NRN1−C(=Y)−、J−NRN1−C(=Y)−CH2−CH2−、J−NRN1−C(=Y)−CH2−NRN1−、J−NRN1−CH2−NRN1−C(=Y)−、J−C(=Y)−NRN1−、J−CH2−C(=Y)−NRN1−、J−C(=Y)−NRN1−CH2−、J−CH2−C(=Y)−NRN1−CH2−、J−CH2−CH2−C(=Y)−NRN1−、J−C(=Y)−NRN1−CH2−CH2−、J−NRN1−CH2−C(=Y)−NRN1−、J−C(=Y)−NRN1−CH2−NRN1−、J−C(=Y)−CH2−NRN1−、J−C(=Y)−CH2−NRN1−CH2−、J−C(=Y)−CH2−CH2−NRN1−、J−CH2−C(=Y)−CH2−NRN1−、J−NRN1−CH2−C(=Y)−、J−NRN1−CH2−C(=Y)−CH2−、J−NRN1−CH2−CH2−C(=Y)−、J−CH2−NRN1−CH2−C(=Y)−、J−NRN1−S(=O)2−NRN1−、J−NRN1−S(=O)2−NRN1−CH2−、J−CH2−NRN1−S(=O)2−NRN1−、J−NRN1−S(=O)2−、J−NRN1−S(=O)2−CH2−、J−CH2−NRN1−S(=O)2−、J−CH2−NRN1−S(=O)2−CH2−、J−CH2−CH2−NRN1−S(=O)2−、J−NRN1−S(=O)2−CH2−CH2−、J−NRN1−S(=O)2−CH2−NRN1−、J−NRN1−CH2−NRN1−S(=O)2−、J−S(=O)2−NRN1−、J−S(=O)2−NRN1−CH2−、J−CH2−S(=O)2−NRN1−、J−CH2−S(=O)2−NRN1−CH2−、J−CH2−CH2−S(=O)2−NRN1−、J−S(=O)2−NRN1−CH2−CH2−、J−S(=O)2−NRN1−CH2−NRN1−、及びJ−NRN1−CH2−S(=O)2−NRN1−、から選択され;それぞれの−RN1は、独立して、−H又は飽和脂肪族C1〜4アルキルであり;及びそれぞれの=Yは、独立して、=O又は=Sであり;及び−Jは、独立して、フェニル又はC5〜6ヘテロアリールであって、−F、−Cl、−Br、−I、−CF3、−OCF3、−R4、−R4S、−R4A、−R4B、−R4C、−L4−R4C、−Ar、−L4−Ar、−OH、−OR4、−L4−OH、−L4−OR4、−O−L4−OH、−O−L4−OR4、−OR4C、−O−L4−R4C、−OAr、−O−L4−Ar、−SH、−SR4、−CN、−NO2、−NH2、−NHR4SS、−RN、−L4−NH2、−L4−NHR4SS、−L4−RN、−O−L4−NH2、−O−L4−NHR4SS、−O−L4−RN、−NH−L4−NH2、−NH−L4−NHR4SS、−NH−L4−RN、−NR4−L4−NH2、−NR4−L4−NHR4SS、−NR4−L4−RN、から選択される1個又はそれ以上の置換基で場合により置換されており;それぞれの−R4は、独立して、飽和脂肪族C1〜6アルキルであり;それぞれの−R4Sは、独立して、−OH、−OR4SS、−C(=O)OH、−C(=O)OR4SS、−NH2、−NHR4SS、−N(R4SS)2、−RN、−C(=O)NH2、−C(=O)NHR4SS、−C(=O)N(R4SS)2、及び−C(=O)RNから選択される1個又はそれ以上の基で置換された飽和脂肪族C1〜6アルキルであり;それぞれの−R4Aは、独立して、脂肪族C2〜6アルケニルであり;それぞれの−R4Bは、独立して、脂肪族C2〜6アルキニルであり;それぞれの−R4Cは、独立して、−F、−R5、−OH、−OR5、−CF3、及び−OCF3から選択される1個又はそれ以上の置換基で場合により置換された飽和C3〜6シクロアルキルであり;それぞれの−L4−は、独立して、飽和脂肪族C1〜4アルキレンであり;それぞれの−Arは、−F、−Cl、−Br、−I、−R5、−OH、−OR5、−CF3、−OCF3、及び−S(=O)2R5から選択される1個又はそれ以上の置換基で場合により置換されたフェニル又はC5〜6ヘテロアリールであり;それぞれの−R4SSは、独立して、飽和脂肪族C1〜4アルキルであり;それぞれの−RNは、独立して、アゼチジノ、ピロリジノ、ピペリジノ、ピペラジノ、モルホリノ、アゼピノ、又はジアゼピノであって、飽和脂肪族C1〜4アルキルから選択される1個又はそれ以上の基で場合により置換されており;及びそれぞれの−R5は、独立して、飽和脂肪族C1〜4アルキルである]で表される化合物群から選択される化合物並びにその薬学的に許容される塩、水和物、及び溶媒和物。
請求項2
−RQ1が、独立して、−R1、−R1X、−Cl、−OH、−OR1、−OR1X、−SH、−SR1、−NH2、−NHR1、−NR12、又は−NRRARRBである、請求項1に記載の化合物。
請求項3
−RQ1が、独立して、−H、−R1、−R1X、−Cl、−OR1、−OR1X、−SH、−SR1、−NH2、−NHR1、−NR12、又は−NRRARRBである、請求項1に記載の化合物。
請求項4
−RQ1が、独立して、−R1、−R1X、−Cl、−OR1、−OR1X、−SH、−SR1、−NH2、−NHR1、−NR12、又は−NRRARRBである、請求項1に記載の化合物。
請求項5
−RQ1が、独立して、−H、−R1、−Cl、−OH、−OR1、−SH、−SR1、−NH2、−NHR1、−NR12、又は−NRRARRBである、請求項1に記載の化合物。
請求項6
−RQ1が、独立して、−R1、−Cl、−OH、−OR1、−SH、−SR1、−NH2、−NHR1、−NR12、又は−NRRARRBである、請求項1に記載の化合物。
請求項7
−RQ1が、独立して、−H、−R1、−Cl、−OR1、−SH、−SR1、−NH2、−NHR1、−NR12、又は−NRRARRBである、請求項1に記載の化合物。
請求項8
−RQ1が、独立して、−R1、−Cl、−OR1、−SH、−SR1、−NH2、−NHR1、−NR12、又は−NRRARRBである、請求項1に記載の化合物。
請求項9
−RQ1が、独立して、−H、−OH、−Me、−CF3、−CH2Br、−NH2、−NHMe、−NMe2、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノである、請求項1に記載の化合物。
請求項10
−RQ1が、独立して、−OH、−Me、−CF3、−CH2Br、−NH2、−NHMe、−NMe2、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノである、請求項1に記載の化合物。
請求項11
−RQ1が、独立して、−H、−Me、−CF3、−CH2Br、−NH2、−NHMe、−NMe2、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノである、請求項1に記載の化合物。
請求項12
−RQ1が、独立して、−Me、−CF3、−CH2Br、−NH2、−NHMe、−NMe2、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノである、請求項1に記載の化合物。
請求項13
−RQ1が、独立して、−H、−OH、−Me、−NH2、−NHMe、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノである、請求項1に記載の化合物。
請求項14
−RQ1が、独立して、−OH、−Me、−NH2、−NHMe、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノである、請求項1に記載の化合物。
請求項15
−RQ1が、独立して、−H、−Me、−NH2、−NHMe、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノである、請求項1に記載の化合物。
請求項16
−RQ1が、独立して、−Me、−NH2、−NHMe、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノである、請求項1に記載の化合物。
請求項17
−RQ1が、独立して、−OHである、請求項1に記載の化合物。
請求項18
−RQ2が、独立して、−R2、−R2X、−Cl、−OH、−OR2、−OR2X、−SH、−SR2、−NH2、−NHR2、−NR22、又は−NRRCRRDである、請求項1〜17のいずれかに記載の化合物。
請求項19
−RQ2が、独立して、−H、−R2、−R2X、−Cl、−OR2、−OR2X、−SH、−SR2、−NH2、−NHR2、−NR22、又は−NRRCRRDである、請求項1〜17のいずれかに記載の化合物。
請求項20
−RQ2が、独立して、−R2、−R2X、−Cl、−OR2、−OR2X、−SH、−SR2、−NH2、−NHR2、−NR22、又は−NRRCRRDである、請求項1〜17のいずれかに記載の化合物。
請求項21
−RQ2が、独立して、−H、−R2、−Cl、−OH、−OR2、−SH、−SR2、−NH2、−NHR2、−NR22、又は−NRRCRRDである、請求項1〜17のいずれかに記載の化合物。
請求項22
−RQ2が、独立して、−R2、−Cl、−OH、−OR2、−SH、−SR2、−NH2、−NHR2、−NR22、又は−NRRCRRDである、請求項1〜17のいずれかに記載の化合物。
請求項23
−RQ2が、独立して、−H、−R2、−Cl、−OR2、−SH、−SR2、−NH2、−NHR2、−NR22、又は−NRRCRRDである、請求項1〜17のいずれかに記載の化合物。
請求項24
−RQ2が、独立して、−R2、−Cl、−OR2、−SH、−SR2、−NH2、−NHR2、−NR22、又は−NRRCRRDである、請求項1〜17のいずれかに記載の化合物。
請求項25
−RQ2が、独立して、−H、−OH、−Me、−CF3、−CH2Br、−NH2、−NHMe、−NMe2、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノである、請求項1〜17のいずれかに記載の化合物。
請求項26
−RQ2が、独立して、−OH、−Me、−CF3、−CH2Br、−NH2、−NHMe、−NMe2、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノである、請求項1〜17のいずれかに記載の化合物。
請求項27
−RQ2が、独立して、−H、−Me、−CF3、−CH2Br、−NH2、−NHMe、−NMe2、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノである、請求項1〜17のいずれかに記載の化合物。
請求項28
−RQ2が、独立して、−Me、−CF3、−CH2Br、−NH2、−NHMe、−NMe2、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノである、請求項1〜17のいずれかに記載の化合物。
請求項29
−RQ2が、独立して、−H、−OH、−Me、−NH2、−NHMe、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノである、請求項1〜17のいずれかに記載の化合物。
請求項30
−RQ2が、独立して、−OH、−Me、−NH2、−NHMe、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノである、請求項1〜17のいずれかに記載の化合物。
請求項31
−RQ2が、独立して、−H、−Me、−NH2、−NHMe、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノである、請求項1〜17のいずれかに記載の化合物。
請求項32
−RQ2が、独立して、−Me、−NH2、−NHMe、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノである、請求項1〜17のいずれかに記載の化合物。
請求項33
−RQ2が、−OHである、請求項1〜17のいずれかに記載の化合物。
請求項34
−RQ1が、独立して、−H、−R1、−R1X、−Cl、−OH、−OR1、−OR1X、−SH、−SR1、−NH2、−NHR1、−NR12、又は−NRRARRBであり;及び−RQ2が、独立して、−R2、−R2X、−Cl、−OH、−OR2、−OR2X、−SH、−SR2、−NH2、−NHR2、−NR22、又は−NRRCRRDであるか;又は−RQ1が、独立して、−R1、−R1X、−Cl、−OH、−OR1、−OR1X、−SH、−SR1、−NH2、−NHR1、−NR12、又は−NRRARRBであり;及び−RQ2が、独立して、−H、−R2、−R2X、−Cl、−OH、−OR2、−OR2X、−SH、−SR2、−NH2、−NHR2、−NR22、又は−NRRCRRDである、請求項1に記載の化合物。
請求項35
−RQ1が、独立して、−H、−OH、−Me、−CF3、−CH2Br、−NH2、−NHMe、−NMe2、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノであり;及び−RQ2が、独立して、−OH、−Me、−CF3、−CH2Br、−NH2、−NHMe、−NMe2、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノであるか;又は−RQ1が、独立して、−OH、−Me、−CF3、−CH2Br、−NH2、−NHMe、−NMe2、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノであり;及び−RQ2が、独立して、−H、−OH、−Me、−CF3、−CH2Br、−NH2、−NHMe、−NMe2、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノである、請求項1に記載の化合物。
請求項36
−RQ1が、−OHであり;及び−RQ2が、独立して、−H、−Me、−NH2、−NHMe、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノであるか;又は−RQ1が、独立して、−H、−Me、−NH2、−NHMe、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノであり;及び−RQ2が、−OHである、請求項1に記載の化合物。
請求項37
−RQ1が、−OHであり、及び−RQ2が、独立して、−H、−Me、−NH2、−NHMe、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノである、請求項1に記載の化合物。
請求項38
−RQ1が、独立して、−H、−Me、−NH2、−NHMe、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノであり、及び−RQ2が、−OHである、請求項1に記載の化合物。
請求項39
−RQ1が、−Me又は−NH2であり;及び−RQ2が、−OHであるか;又は−RQ1が、−OHであり;及び−RQ2が、−Me又は−NH2である、請求項1に記載の化合物。
請求項40
−RQ1が、−Me又は−NH2であり、及び−RQ2が、−OHである、請求項1に記載の化合物。
請求項41
−RQ1が、−OHであり、及び−RQ2が、−Me又は−NH2である、請求項1に記載の化合物。
請求項42
−RQ1が、−OHであり;及び−RQ2が、−Hであるか;又は−RQ1が、−Hであり;及び−RQ2が、−OHである、請求項1に記載の化合物。
請求項43
−RQ1が、−OHであり、及び−RQ2が、−Hである、請求項1に記載の化合物。
請求項44
−RQ1が、−Hであり、及び−RQ2が、−OHである、請求項1に記載の化合物。
請求項45
−RQ1が、−OHであり、及び−RQ2が、−OHである、請求項1に記載の化合物。
請求項46
−RQ1が、独立して、−H、−R1、−R1X、−Cl、−OR1、−OR1X、−SH、−SR1、−NH2、−NHR1、−NR12、又は−NRRARRBであり、及び−RQ2が、独立して、−H、−R2、−R2X、−Cl、−OR2、−OR2X、−SH、−SR2、−NH2、−NHR2、−NR22、又は−NRRCRRDである、請求項1に記載の化合物。
請求項47
−RQ1が、独立して、−H、−R1、−Cl、−OR1、−SH、−SR1、−NH2、−NHR1、−NR12、又は−NRRARRBであり;及び−RQ2が、独立して、−H、−R2、−Cl、−OR2、−SH、−SR2、−NH2、−NHR2、−NR22、又は−NRRCRRDである、請求項1に記載の化合物。
請求項48
−RQ1が、独立して、−H、−Me、−NH2、−NHMe、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノであり;及び−RQ2が、独立して、−H、−Me、−NH2、−NHMe、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノである、請求項1に記載の化合物。
請求項49
−RQ1が、独立して、−Hであり;及び−RQ2が、独立して、−H、−Me、−NH2、−NHMe、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノである、請求項1に記載の化合物。
請求項50
−RQ1が、独立して、−H、−R1、−R1X、−Cl、−OR1、−OR1X、−SH、−SR1、−NH2、−NHR1、−NR12、又は−NRRARRBであり;及び−RQ2が、独立して、−R2、−R2X、−Cl、−OR2、−OR2X、−SH、−SR2、−NH2、−NHR2、−NR22、又は−NRRCRRDであるか;又は−RQ1が、独立して、−R1、−R1X、−Cl、−OR1、−OR1X、−SH、−SR1、−NH2、−NHR1、−NR12、又は−NRRARRBであり;及び−RQ2が、独立して、−H、−R2、−R2X、−Cl、−OR2、−OR2X、−SH、−SR2、−NH2、−NHR2、−NR22、又は−NRRCRRDである、請求項1に記載の化合物。
請求項51
−RQ1が、独立して、−H、−R1、−R1X、−Cl、−OR1、−OR1X、−SH、−SR1、−NH2、−NHR1、−NR12、又は−NRRARRBであり;及び−RQ2が、独立して、−R2、−R2X、−Cl、−OR2、−OR2X、−SH、−SR2、−NH2、−NHR2、−NR22、又は−NRRCRRDである、請求項1に記載の化合物。
請求項52
−RQ1が、独立して、−R1、−R1X、−Cl、−OR1、−OR1X、−SH、−SR1、−NH2、−NHR1、−NR12、又は−NRRARRBであり;及び−RQ2が、独立して、−H、−R2、−R2X、−Cl、−OR2、−OR2X、−SH、−SR2、−NH2、−NHR2、−NR22、又は−NRRCRRDである、請求項1に記載の化合物。
請求項53
−RQ1が、独立して、−H、−R1、−Cl、−OR1、−SH、−SR1、−NH2、−NHR1、−NR12、又は−NRRARRBであり;及び−RQ2が、独立して、−R2、−Cl、−OR2、−SH、−SR2、−NH2、−NHR2、−NR22、又は−NRRCRRDであるか;又は−RQ1が、独立して、−R1、−Cl、−OR1、−SH、−SR1、−NH2、−NHR1、−NR12、又は−NRRARRBであり;及び−RQ2が、独立して、−H、−R2、−Cl、−OR2、−SH、−SR2、−NH2、−NHR2、−NR22、又は−NRRCRRDである、請求項1に記載の化合物。
請求項54
−RQ1が、独立して、−H、−R1、−Cl、−OR1、−SH、−SR1、−NH2、−NHR1、−NR12、又は−NRRARRBであり;及び−RQ2が、独立して、−R2、−Cl、−OR2、−SH、−SR2、−NH2、−NHR2、−NR22、又は−NRRCRRDである、請求項1に記載の化合物。
請求項55
−RQ1が、独立して、−R1、−Cl、−OR1、−SH、−SR1、−NH2、−NHR1、−NR12、又は−NRRARRBであり;及び−RQ2が、独立して、−H、−R2、−Cl、−OR2、−SH、−SR2、−NH2、−NHR2、−NR22、又は−NRRCRRDである、請求項1に記載の化合物。
請求項56
−RQ1が、独立して、−H、−Me、−NH2、−NHMe、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノであり;及び−RQ2が、独立して、−Me、−NH2、−NHMe、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノであるか;又は−RQ1が、独立して、−Me、−NH2、−NHMe、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノであり;及び−RQ2が、独立して、−H、−Me、−NH2、−NHMe、モルホリノ、又はピペラジノ、又はN−メチル−ピペラジノである、請求項1に記載の化合物。
請求項57
それぞれの−R11が、存在している場合は、独立して、−Me又は−Etである、請求項1〜56のいずれかに記載の化合物。
請求項58
それぞれの−R1が、存在している場合は、独立して、飽和脂肪族C1〜6アルキルであり、さらには置換されていない、請求項1〜56のいずれかに記載の化合物。
請求項59
それぞれの−R1が、存在している場合は、独立して、飽和脂肪族C1〜4アルキルであり、さらには置換されていない、請求項1〜56のいずれかに記載の化合物。
請求項60
それぞれの−R22が、存在している場合は、独立して、−Me又は−Etである、請求項1〜59のいずれかに記載の化合物。
請求項61
それぞれの−R2が、存在している場合は、独立して、飽和脂肪族C1〜6アルキルであり、さらには置換されていない、請求項1〜59のいずれかに記載の化合物。
請求項62
それぞれの−R2が、存在している場合は、独立して、飽和脂肪族C1〜4アルキルであり、さらには置換されていない、請求項1〜59のいずれかに記載の化合物。
請求項63
それぞれの−R1Xが、存在している場合は、独立して、−F又は−Clから選択される1個又はそれ以上の基で置換された飽和脂肪族C1〜4アルキルである、請求項1〜62のいずれかに記載の化合物。
請求項64
それぞれの−R1Xが、存在している場合は、独立して、−CF3又は−CH2Brである、請求項1〜62のいずれかに記載の化合物。
請求項65
それぞれの−R1Xが、存在している場合は、独立して、−CF3である、請求項1〜62のいずれかに記載の化合物。
請求項66
それぞれの−R2Xが、存在している場合は、独立して、−F又は−Clから選択される1個又はそれ以上の基で置換された飽和脂肪族C1〜4アルキルである、請求項1〜65のいずれかに記載の化合物。
請求項67
それぞれの−R2Xが、存在している場合は、独立して、−CF3又は−CH2Brである、請求項1〜65のいずれかに記載の化合物。
請求項68
それぞれの−R2Xが、存在している場合は、独立して、−CF3である、請求項1〜65のいずれかに記載の化合物。
請求項69
−NRRARRBが、存在している場合は、独立して、ピペリジノ、ピペラジノ、又はモルホリノあり、さらには飽和脂肪族C1〜4アルキルから選択される1個又はそれ以上の基で場合により置換されており;及び−NRRCRRBが、存在している場合は、独立して、ピペリジノ、ピペラジノ、又はモルホリノであり、さらには飽和脂肪族C1〜4アルキルから選択される1個又はそれ以上の基で場合により置換されている、請求項1〜68のいずれかに記載の化合物。
請求項70
−X−が、独立して、−O−又は−S−である、請求項1〜68のいずれかに記載の化合物。
請求項71
−X−が、独立して、−O−である、請求項1〜68のいずれかに記載の化合物。
請求項72
−M−が、独立して、である、請求項1〜71のいずれかに記載の化合物。
請求項73
−M−が、独立して、である、請求項1〜71のいずれかに記載の化合物。
請求項74
−M−が、独立して、である、請求項1〜71のいずれかに記載の化合物。
請求項75
nが、独立して、0又は1である、請求項1〜74のいずれかに記載の化合物。
請求項76
nが、独立して、0である、請求項1〜74のいずれかに記載の化合物。
請求項77
nが、独立して、1である、請求項1〜74のいずれかに記載の化合物。
請求項78
−M−が、独立して、である、請求項1〜71のいずれかに記載の化合物。
請求項79
−M−が、独立して、である、請求項1〜71のいずれかに記載の化合物。
請求項80
−M−が、独立して、である、請求項1〜71のいずれかに記載の化合物。
請求項81
−M−が、独立して、である、請求項1〜71のいずれかに記載の化合物。
請求項82
それぞれの−RPH1が、存在している場合は、独立して、−F、−Cl、−Br、−I、−R3、−OH、−OR3、−SH、又は−SR3であり;それぞれの−R3が、独立して、飽和脂肪族C1〜4アルキルである;請求項1〜81のいずれかに記載の化合物。
請求項83
それぞれの−RPH1が、存在している場合は、独立して、−F又は−SR3である、請求項1〜81のいずれかに記載の化合物。
請求項84
それぞれの−RPH1が、存在している場合は、独立して、−F又は−SMeである、請求項1〜81のいずれかに記載の化合物。
請求項85
−M−が、独立して、である、請求項1〜71のいずれかに記載の化合物。
請求項86
−M−が、独立して、である、請求項1〜71のいずれかに記載の化合物。
請求項87
−M−が、独立して、である、請求項1〜71のいずれかに記載の化合物。
請求項88
J−L−が、独立して、J−NRN1−C(=Y)−NRN1−、J−NRN1−C(=Y)−、及びJ−C(=Y)−NRN1−から選択される、請求項1〜87のいずれかに記載の化合物。
請求項89
−L−が、独立して、から選択される、請求項1〜87のいずれかに記載の化合物。
請求項90
−L−が、独立して、である、請求項1〜87のいずれかに記載の化合物。
請求項91
−L−が、独立して、である、請求項1〜87のいずれかに記載の化合物。
請求項92
−L−が、独立して、である、請求項1〜87のいずれかに記載の化合物。
請求項93
それぞれの−RN1が、存在している場合は、独立して、−Hである、請求項1〜92のいずれかに記載の化合物。
請求項94
−Jが、独立して、フェニル、ピラゾリル、又はピリジルであり、さらには場合により置換されている、請求項1〜93のいずれかに記載の化合物。
請求項95
−Jが、独立して、フェニル又はピラゾリルであり、さらには場合により置換されている、請求項1〜93のいずれかに記載の化合物。
請求項96
−Jが、独立して、フェニルであり、さらには場合により置換されている、請求項1〜93のいずれかに記載の化合物。
請求項97
−Jが、独立して、ピラゾリルであり、さらには場合により置換されている、請求項1〜93のいずれかに記載の化合物。
請求項98
−Jが、独立して、1H−ピラゾール−5−イルであり、さらには場合により置換されている、請求項1〜93のいずれかに記載の化合物。
請求項99
−Jが、独立して、ピリジルであり、さらには場合により置換されている、請求項1〜93のいずれかに記載の化合物。
請求項100
−Jが、独立して、ピリド−3−イルであり、さらには場合により置換されている、請求項1〜93のいずれかに記載の化合物。
請求項101
−Jが、−F、−Cl、−Br、−I、−CF3、−OCF3、−R4、−R4S、−R4A、−R4B、−R4C、−L4−R4C、−Ar、−L4−Ar、−OH、−OR4、−L4−OH、−L4−OR4、−O−L4−OH、−O−L4−OR4、−OR4C、−O−L4−R4C、−OAr、−O−L4−Ar、−SH、−SR4、−CN、−NO2、−NH2、−NHR4SS、−RN、−L4−NH2、−L4−NHR4SS、−L4−RN、−O−L4−NH2、−O−L4−NHR4SS、−O−L4−RN、−NH−L4−NH2、−NH−L4−NHR4SS、−NH−L4−RN、−NR4−L4−NH2、−NR4−L4−NHR4SS、−NR4−L4−RN、から選択される1個又はそれ以上の置換基で場合により置換されている、請求項1〜100のいずれかに記載の化合物。
請求項102
−Jが、−F、−Cl、−Br、−I、−CF3、−OCF3、−R4、−R4S、−R4A、−R4B、−R4C、−L4−R4C、−Ar、−L4−Ar、−OH、−OR4、−L4−OH、−L4−OR4、−O−L4−OH、−O−L4−OR4、−OR4C、−O−L4−R4C、−OAr、−O−L4−Ar、−NH2、−NHR4SS、−RN、−L4−NH2、−L4−NHR4SS、−L4−RN、−O−L4−NH2、−O−L4−NHR4SS、−O−L4−RN、−NH−L4−NH2、−NH−L4−NHR4SS、−NH−L4−RN、−NR4−L4−NH2、−NR4−L4−NHR4SS、及び−NR4−L4−RN、から選択される1個又はそれ以上の置換基で場合により置換されている、請求項1〜100のいずれかに記載の化合物。
請求項103
−Jが、−F、−Cl、−Br、−I、−R4、−Ar、−L4−Ar、−OH、−OR4、−CF3、−OCF3、−OAr、−O−L4−Arから選択される1個又はそれ以上の置換基で場合により置換されている、請求項1〜100のいずれかに記載の化合物。
請求項104
それぞれの−Arが、存在している場合は、独立して、−F、−Cl、−Br、−I、−R5、−OH、−OR5、−CF3、−OCF3、及び−S(=O)2R5から選択される1個又はそれ以上の置換基で場合により置換されたフェニル又はピリジルである、請求項1〜103のいずれかに記載の化合物。
請求項105
−Jが、−F、−Cl、−Br、−I、−R4、−OH、−OR4、−CF3、−OCF3、及び−Phから選択される1個又はそれ以上の置換基で場合により置換されており、それぞれの−R4は、独立して、飽和脂肪族C1〜4アルキルであり;及びそれぞれの−Phは、−F、−Cl、−Br、−I、−R5、−OH、−OR5、−CF3、及び−OCF3から選択される1個又はそれ以上の置換基で場合により置換されたフェニルを表わし、それぞれの−R5は、独立して、飽和脂肪族C1〜4アルキルである、請求項1〜100のいずれかに記載の化合物。
請求項106
−Jが、独立して、[式中、−RPY1は、独立して、−R4、−R4S、−R4A、−R4B、−R4C、−L4−R4C、−Ar、及び−L4−Arから選択され;及び−RPY2は、独立して、−F、−Cl、−Br、−I、−R4、−OH、−OR4、−CF3、−OCF3、及び−Arから選択される]である、請求項1〜93のいずれかに記載の化合物。
請求項107
−RPY1が、独立して、−Arである、請求項106に記載の化合物。
請求項108
−RPY1が、独立して、フェニル又はC5〜6ヘテロアリールであり、さらには−F、−Cl、−Br、−I、−R5、−OH、−OR5、−CF3、−OCF3、及び−S(=O)2R5から選択される1個又はそれ以上の置換基で場合により置換されている、請求項106に記載の化合物。
請求項109
−RPY1が、独立して、フェニル又はピリジルであり、さらには−F、−Cl、−Br、−I、−R5、−OH、−OR5、−CF3、−OCF3、及び−S(=O)2R5から選択される1個又はそれ以上の置換基で場合により置換されている、請求項106に記載の化合物。
請求項110
−Jが、独立して、[式中、−RPY1は、独立して、フェニル又はC5〜6ヘテロアリールであり、さらには−F、−Cl、−Br、−I、−R5、−OH、−OR5、−CF3、−OCF3から選択される1個又はそれ以上の置換基で場合により置換されており、それぞれの−R5は、独立して、飽和脂肪族C1〜4アルキルであり;−RPY2は、独立して、−F、−Cl、−Br、−I、−R4、−OH、−OR4、−CF3、−OCF3、及び−Phであり、それぞれの−R4は、独立して、飽和脂肪族C1〜4アルキルである]である、請求項1〜93のいずれかに記載の化合物。
請求項111
−RPY1が、独立して、フェニル又はピリジルであり、さらには−F、−Cl、−Br、−I、−R5、−OH、−OR5、−CF3、−OCF3から選択される1個又はそれ以上の置換基で場合により置換されている、請求項106〜110のいずれかに記載の化合物。
請求項112
−RPY1が、独立して、フェニルであり、さらには−F、−Cl、−Br、−I、−R5、−OH、−OR5、−CF3、−OCF3から選択される1個又はそれ以上の置換基で場合により置換されている、請求項106〜110のいずれかに記載の化合物。
請求項113
−RPY1が、独立して、フェニルであり、さらには−F、−Cl、−Br、−I、−R5、−OH、−OR5から選択される1個又はそれ以上の置換基で場合により置換されている、請求項106〜110のいずれかに記載の化合物。
請求項114
−RPY1が、独立して、フェニルであり、さらには−R5から選択される1個又はそれ以上の置換基で場合により置換されている、請求項106〜110のいずれかに記載の化合物。
請求項115
−RPY1が、独立して、ピリジルであり、さらには−F、−Cl、−Br、−I、−R5、−OH、−OR5、−CF3、−OCF3から選択される1個又はそれ以上の置換基で場合により置換されている、請求項106〜110のいずれかに記載の化合物。
請求項116
−RPY1が、独立して、ピリジルであり、さらには−OH及び−OR5から選択される1個又はそれ以上の置換基で場合により置換されている、請求項106〜110のいずれかに記載の化合物。
請求項117
それぞれの−R5が、存在している場合は、−Meである、請求項106〜116のいずれかに記載の化合物。
請求項118
−RPY2が、独立して、−R4である、請求項106〜117のいずれかに記載の化合物。
請求項119
−RPY2が、独立して、−tBuである、請求項106〜117のいずれかに記載の化合物。
請求項120
−Jが、独立して、である、請求項1〜93のいずれかに記載の化合物。
請求項121
−Jが、独立して、から選択される、請求項1〜93のいずれかに記載の化合物。
請求項122
−Jが、独立して、から選択される、請求項1〜93のいずれかに記載の化合物。
請求項123
−Jが、独立して、[式中、mは、独立して、0、1、2、又は3であり;それぞれの−RPH2は、独立して、−F、−Cl、−Br、−I、−CF3、−OCF3、−R4、−R4S、−R4A、−R4B、−R4C、−L4−R4C、−Ar、−L4−Ar、−OH、−OR4、−L4−OH、−L4−OR4、−O−L4−OH、−O−L4−OR4、−OR4C、−O−L4−R4C、−OAr、−O−L4−Ar、−SH、−SR4、−CN、−NO2、−NH2、−NHR4SS、−RN、−L4−NH2、−L4−NHR4SS、−L4−RN、−O−L4−NH2、−O−L4−NHR4SS、−O−L4−RN、−NH−L4−NH2、−NH−L4−NHR4SS、−NH−L4−RN、−NR4−L4−NH2、−NR4−L4−NHR4SS、及び−NR4−L4−RNから選択される]である、請求項1〜93のいずれかに記載の化合物。
請求項124
それぞれの−RPH2が、存在している場合は、独立して、−F、−Cl、−Br、−I、−CF3、−OCF3、−R4、−R4S、−R4A、−R4B、−R4C、−L4−R4C、−Ar、−L4−Ar、−OH、−OR4、−L4−OH、−L4−OR4、−O−L4−OH、−O−L4−OR4、−OR4C、−O−L4−R4C、−OAr、−O−L4−Ar、−NH2、−NHR4SS、−RN、−L4−NH2、−L4−NHR4SS、−L4−RN、−O−L4−NH2、−O−L4−NHR4SS、−O−L4−RN、−NH−L4−NH2、−NH−L4−NHR4SS、−NH−L4−RN、−NR4−L4−NH2、−NR4−L4−NHR4SS、及び−NR4−L4−RNから選択される、請求項123に記載の化合物。
請求項125
それぞれの−RPH2が、存在している場合は、独立して、−F、−Cl、−Br、−I、−CF3、−OCF3、−R4、−R4S、−Ar、−L4−Ar、−OH、−OR4、−OAr、−O−L4−Ar、−L4−OH、−L4−OR4、−O−L4−OH、−O−L4−OR4、−NH2、−NHR4SS、−RN、−L4−NH2、−L4−NHR4SS、−L4−RN、−O−L4−NH2、−O−L4−NHR4SS、−O−L4−RN、−NH−L4−NH2、−NH−L4−NHR4SS、−NH−L4−RN、−NR4−L4−NH2、−NR4−L4−NHR4SS、及び−NR4−L4−RNから選択される、請求項123に記載の化合物。
請求項126
それぞれの−RPH2が、存在している場合は、独立して、−F、−Cl、−Br、−I、−CF3、−OCF3、−R4、−R4S、−Ar、−L4−Ar、−OH、−OR4、−OAr、−O−L4−Ar、−NH2、−NHR4SS、及び−RNから選択される、請求項123に記載の化合物。
請求項127
それぞれの−RPH2が、存在している場合は、独立して、−F、−Cl、−Br、−I、−CF3、−OCF3、−R4、−R4S、−OH、−OR4、−NH2、−NHR4SS、及び−RNから選択される、請求項123に記載の化合物。
請求項128
−Jが、独立して、[式中、mは、独立して、0、1、2、又は3であり;それぞれの−RPH2は、独立して、−F、−Cl、−Br、−I、−R4、−OH、−OR4、−CF3、又はOCF3であり、それぞれの−R4は、独立して、飽和脂肪族C1〜4アルキルである]である、請求項1〜93のいずれかに記載の化合物。
請求項129
mが、独立して、0、1、又は2である、請求項123〜128のいずれかに記載の化合物。
請求項130
mが、独立して、1又は2である、請求項123〜128のいずれかに記載の化合物。
請求項131
mが、独立して、1である、請求項123〜128のいずれかに記載の化合物。
請求項132
mが、独立して、2である、請求項123〜128のいずれかに記載の化合物。
請求項133
それぞれの−RPH2が、存在している場合は、独立して、−F、−Cl、−tBu、−CF3、又はOCF3である、請求項123〜132のいずれかに記載の化合物。
請求項134
化合物番号AA−001からAA−100までの化合物群、並びにそれらの薬学的に許容される塩、水和物、及び溶媒和物から選択される、請求項1に記載の化合物。
請求項135
請求項1〜134のいずれかに記載の化合物と、薬学的に許容される担体又は希釈剤とを含んでいる、医薬組成物。
請求項136
請求項1〜134のいずれかに記載の化合物と、薬学的に許容される担体又は希釈剤とを混合する工程を含む、医薬組成物の調製方法。
請求項137
治療薬によりヒト又は動物身体を治療する方法で使用するための、請求項1〜134のいずれかに記載の化合物。
請求項138
RAF(例えばB−RAF)機能を阻害することによって改善される疾患又は障害を治療する方法で使用するための、請求項1〜134のいずれかに記載の化合物。
請求項139
増殖性障害を治療する方法で使用するための、請求項1〜134のいずれかに記載の化合物。
請求項140
ガンを治療する方法で使用するための、請求項1〜134のいずれかに記載の化合物。
請求項141
黒色腫を治療する方法で使用するための、請求項1〜134のいずれかに記載の化合物。
請求項142
結腸直腸ガンを治療する方法で使用するための、請求項1〜134のいずれかに記載の化合物。
請求項143
RAF(例えばB−RAF)機能を阻害することによって改善される疾患又は障害を治療するための医薬の製造における、請求項1〜134のいずれかに記載の化合物の使用。
請求項144
増殖性障害を治療するための医薬の製造における、請求項1〜134のいずれかに記載の化合物の使用。
請求項145
ガンを治療するための医薬の製造における、請求項1〜134のいずれかに記載の化合物の使用。
請求項146
黒色腫を治療するための医薬の製造における、請求項1〜134のいずれかに記載の化合物の使用。
請求項147
結腸直腸ガンを治療するための医薬の製造における、請求項1〜134のいずれかに記載の化合物の使用。
請求項148
治療を必要としている対象に請求項1〜134のいずれかに記載の化合物の治療有効量を投与することを含む、RAF(例えばB−RAF)機能を阻害することによって改善される疾患又は障害の治療方法。
請求項149
治療を必要としている対象に請求項1〜134のいずれかに記載の化合物の治療有効量を投与することを含む、増殖性障害の治療方法。
請求項150
治療を必要としている対象に請求項1〜134のいずれかに記載の化合物の治療有効量を投与することを含む、ガンの治療方法。
請求項151
治療を必要としている対象に請求項1〜134のいずれかに記載の化合物の治療有効量を投与することを含む、黒色腫の治療方法。
請求項152
治療を必要としている対象に請求項1〜134のいずれかに記載の化合物の治療有効量を投与することを含む、結腸直腸ガンの治療方法。
請求項153
請求項1〜134のいずれかに記載の化合物の有効量とRAF(例えばB−RAF)を接触させることを含む、インビトロ又はインビボで、RAF(例えばB−RAF)機能を阻害する方法。
請求項154
請求項1〜134のいずれかに記載の化合物の有効量と細胞を接触させることを含む、インビトロ又はインビボで、細胞のRAF(例えばB−RAF)機能を阻害する方法。
請求項155
請求項1〜134のいずれかに記載の化合物の有効量と細胞を接触させることを含む、インビトロ又はインビボで、細胞増殖を阻害する、細胞周期進行を阻害する、アポトーシスを促進させる、又はこれらの1つ又はそれ以上を組み合わせる、方法。
类似技术:
公开号 | 公开日 | 专利标题
JP6456900B2|2019-01-23|キナーゼ調節のための化合物と方法、及びそのための適応
JP6586104B2|2019-10-02|5−置換インダゾール−3−カルボキサミドならびにその調製および使用の方法
US10208050B2|2019-02-19|Fused heteroaryl pyridyl and phenyl benzenesuflonamides as CCR2 modulators for the treatment of inflammation
RU2701517C2|2019-09-27|Производные хиназолинона, применимые в качестве модуляторов fgfr киназы
US10167282B2|2019-01-01|1-|-3-[2-fluoro-4-[|oxy]phenyl]urea derivatives as RAF inhibitors for the treatment of cancer
JP6067725B2|2017-01-25|Fgfrキナーゼモジュレーターとしてのキノリン
US9206175B2|2015-12-08|Substituted 6,6-fused nitrogenous heterocyclic compounds and uses thereof
JP6707584B2|2020-06-10|Rafキナーゼおよび/またはRafキナーゼの二量体阻害剤としての縮合三環式ウレア系化合物
KR20160070118A|2016-06-17|섬유아세포 성장 인자 수용체의 억제
US9062046B2|2015-06-23|Substituted imidazoquinoline derivatives as kinase inhibitors
US8486950B2|2013-07-16|Janus kinase inhibitor compounds and methods
KR101903305B1|2018-10-01|피라졸로피리미딘 jak 억제제 화합물 및 방법
KR101541086B1|2015-08-03|피롤로피리미딘 화합물 및 그 용도
US8106068B2|2012-01-31|Compositions and methods for modulating c-kit and PDGFR receptors
CA2339961C|2009-01-20|Isoquinoline derivatives with angiogenesis inhibiting activity
RU2333208C2|2008-09-10|Производные 2-уреидо-6-гетероарил-3н-бензимидазол-6-карбоновой кислоты и родственные соединения в качестве ингибиторов гиразы и/или топоизомеразы iv для лечения бактериальных инфекций
ES2392482T3|2012-12-11|Derivados de imidazo[4,5-b] piridina usados como inhibidores de RAF
US8338452B2|2012-12-25|Raf inhibitor compounds and methods of use thereof
RU2561104C2|2015-08-20|Триазолопиридиновые соединения-ингибиторы jak и способы
US7700607B2|2010-04-20|Substituted pyridone compounds and methods of use
KR101141959B1|2012-05-04|단백질 키나제 억제제로서의 피리미딘 유도체 및 이를 포함하는 조성물
JP5447855B2|2014-03-19|新規のピリドピラジンのキナーゼモジュレーターとしての使用
TWI423973B|2014-01-21|吡啶並吡衍生物及其用途
US8288540B2|2012-10-16|2-heteroarylamino-pyrimidine derivatives as kinase inhibitors
EP2875005B1|2020-11-11|N-|-4-arylarylcarboxamtdes and analogs as hedgehog pathway inhibitors and use thereof
同族专利:
公开号 | 公开日
US9155737B2|2015-10-13|
CA2709257C|2016-12-13|
DK2229391T3|2014-10-13|
ES2520940T3|2014-11-12|
BRPI0821227A2|2015-06-16|
PL2229391T3|2015-02-27|
MX2010006739A|2010-10-08|
CN101945869B|2014-06-18|
UA105763C2|2014-06-25|
JP5511680B2|2014-06-04|
US8912191B2|2014-12-16|
HK1148521A1|2011-09-09|
US20120238568A1|2012-09-20|
WO2009077766A1|2009-06-25|
EP2229391B1|2014-08-06|
US8546387B2|2013-10-01|
AU2008337286B2|2014-08-07|
EP2229391A1|2010-09-22|
KR101665143B1|2016-10-11|
US20140121212A1|2014-05-01|
US8198279B2|2012-06-12|
EA201070667A1|2011-02-28|
IL206330A|2015-06-30|
NZ586418A|2012-09-28|
US9540372B2|2017-01-10|
CN101945869A|2011-01-12|
US20100298320A1|2010-11-25|
AU2008337286A1|2009-06-25|
CA2709257A1|2009-06-25|
US20160002230A1|2016-01-07|
US20150182526A1|2015-07-02|
IL206330D0|2010-12-30|
EA019974B1|2014-07-30|
ZA201004524B|2011-09-28|
KR20100096234A|2010-09-01|
引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
WO1997017329A1|1995-11-07|1997-05-15|Kirin Beer Kabushiki Kaisha|Derives de quinoline et derives de quinazoline inhibant l'autophosphorylation d'un recepteur de facteur de croissance originaire de plaquettes, et compositions pharmaceutiques les contenant|
JP2001526258A|1997-12-22|2001-12-18|バイエルコーポレイション|対称および非対称置換ジフェニル尿素を用いるrafキナーゼの阻害|
JP2003286263A|1999-01-22|2003-10-10|Kirin Brewery Co Ltd|キノリン誘導体およびキナゾリン誘導体|
JP2003509499A|1999-09-21|2003-03-11|アストラゼネカアクチボラグ|キナゾリン誘導体およびそれらの医薬品としての使用|
WO2007119055A1|2006-04-18|2007-10-25|Astrazeneca Ab|Quinazolin-4-one derivatives, process for their preparation and pharmaceutical compositions containing them|JP2016538345A|2013-11-25|2016-12-08|キャンサー・リサーチ・テクノロジー・リミテッド|癌の治療のためのRAF阻害剤としての1−(5−tert−ブチル−2−アリール−ピラゾール−3−イル)−3−[2−フルオロ−4−[3−オキソ−4H−ピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)オキシ]フェニル]尿素誘導体|US4082845A|1977-04-25|1978-04-04|Merck & Co., Inc.|3--pyrido[2,3-b]pyrazines|
JPS5665863A|1979-10-31|1981-06-03|Tokyo Organ Chem Ind Ltd|Novel aniline derivative, its preparation and pesticide containing the same|
JPH0142947B2|1980-08-19|1989-09-18|Sogo Yatsuko Kk||
US4666828A|1984-08-15|1987-05-19|The General Hospital Corporation|Test for Huntington's disease|
US4683202B1|1985-03-28|1990-11-27|Cetus Corp||
US4801531A|1985-04-17|1989-01-31|Biotechnology Research Partners, Ltd.|Apo AI/CIII genomic polymorphisms predictive of atherosclerosis|
US5272057A|1988-10-14|1993-12-21|Georgetown University|Method of detecting a predisposition to cancer by the use of restriction fragment length polymorphism of the gene for human poly polymerase|
US5192659A|1989-08-25|1993-03-09|Genetype Ag|Intron sequence analysis method for detection of adjacent and remote locus alleles as haplotypes|
AU701568B2|1994-09-22|1999-02-04|Licentia Ltd|Promoter for the receptor tyrosine kinase, tie|
US5643755A|1994-10-07|1997-07-01|Regeneron Pharmaceuticals Inc.|Nucleic acid encoding tie-2 ligand|
US5879672A|1994-10-07|1999-03-09|Regeneron Pharmaceuticals, Inc.|Tie-2 ligand 1|
CA2744096C|1996-07-31|2013-07-30|Laboratory Corporation Of America Holdings|Biomarkers and targets for diagnosis, prognosis and management of prostate disease|
US6218529B1|1995-07-31|2001-04-17|Urocor, Inc.|Biomarkers and targets for diagnosis, prognosis and management of prostate, breast and bladder cancer|
US20010053946A1|1998-09-04|2001-12-20|R. R. Donnelley & Sons Company|System for controlling feeders of a package assembly apparatus|
ZA9701896B|1996-03-26|1998-09-07|Du Pont Merck Pharma|Aryloxy-and arythio-fused pyridines and pyrimidines and derivatives|
AU733551B2|1996-09-25|2001-05-17|Astrazeneca Ab|Qinoline derivatives inhibiting the effect of growth factors such as VEGF|
US6030831A|1997-09-19|2000-02-29|Genetech, Inc.|Tie ligand homologues|
IL158649D0|1997-09-26|2004-05-12|Zentaris Gmbh|Azabenzimidazole-based compounds for modulating serine/threonine protein kinase function|
GB9721437D0|1997-10-10|1997-12-10|Glaxo Group Ltd|Heteroaromatic compounds and their use in medicine|
EP1143957A3|1998-12-16|2002-02-27|Warner-Lambert Company|Treatment of arthritis with mek inhibitors|
DE69924641D1|1999-01-07|2005-05-12|Warner Lambert Company Llc Mor|Behandlung von asthma anhand von mek-inhibitoren|
US6492529B1|2000-01-18|2002-12-10|Boehringer Ingelheim Pharmaceuticals, Inc.|Bis pyrazole-1H-pyrazole intermediates and their synthesis|
AU3475900A|1999-01-29|2000-08-18|University Of Akron, The|Polyimides used as microelectronic coatings|
TR200200082T2|1999-07-16|2002-04-22|Warner-Lambert Company|MEK inhibitörleri kullanılarak kronik ağrının tedavi edilmesi.|
GB2356398A|1999-11-18|2001-05-23|Lilly Dev Ct S A|Preparation of arylsulfamides|
CO5271715A1|1999-12-21|2003-04-30|Sugen Inc|7-aza-indolin-2-onas sustituidas en 4 y su uso como inhibidores de proteiuna quinasa|
EP1341771A2|2000-11-29|2003-09-10|Glaxo Group Limited|Benzimidazole derivatives useful as tie-2 and/or vegfr-2 inhibitors|
KR20020096367A|2001-06-19|2002-12-31|주식회사 티지 바이오텍|관절염 예방 또는 치료제 및 그것의 스크리닝 방법|
JP4643909B2|2001-12-21|2011-03-02|ザウェルカムトラストリミテッド|遺伝子|
US20030180226A1|2002-01-23|2003-09-25|Haughton Pauline A.|Anti-bacterial sneeze spray|
JP4335136B2|2002-08-09|2009-09-30|メルクエンドカムパニーインコーポレーテッドMerck&CompanyIncoporated|チロシンキナーゼ阻害薬|
EP1604037A1|2003-03-20|2005-12-14|Universite Catholique De Louvain|Medical use of ras antagonists for the treatment of capillary malformation|
JP2006527230A|2003-06-13|2006-11-30|ノバルティスアクチエンゲゼルシャフト|Rafキナーゼ阻害剤としての2−アミノピリミジン誘導体|
EP1718311A1|2004-02-13|2006-11-08|Pfizer Products Incorporated|Therapeutic combinations of atypical antipsychotics with corticotropin releasing factor antagonists|
TW200538120A|2004-02-20|2005-12-01|Kirin Brewery|Compound having TGF-beta inhibitory activity and pharmaceutical composition containing same|
TW200616974A|2004-07-01|2006-06-01|Astrazeneca Ab|Chemical compounds|
MX2007002434A|2004-08-31|2007-05-04|Astrazeneca Ab|DERIVATIVES OF QUINAZOLINONA AND ITS USE AS B-RAF INHIBITORS.|
WO2006040568A1|2004-10-15|2006-04-20|Astrazeneca Ab|Quinoxalines as b raf inhibitors|
GB0423554D0|2004-10-22|2004-11-24|Cancer Rec Tech Ltd|Therapeutic compounds|
GB0428082D0|2004-12-22|2005-01-26|Welcome Trust The Ltd|Therapeutic compounds|
EP1835934A4|2004-12-23|2010-07-28|Deciphera Pharmaceuticals Llc|Enzyme modulators and treatments|
CA2629468A1|2005-11-15|2007-05-24|Bayer Pharmaceuticals Corporation|Pyrazolyl urea derivatives useful in the treatment of cancer|
WO2007064872A2|2005-12-01|2007-06-07|Bayer Healthcare Llc|Urea compounds useful in the treatment of cancer|
RU2008127486A|2005-12-08|2010-01-20|Милленниум Фармасьютикалз, Инк. |Бициклические соединения с ингибиторной активностью в отношении киназы|
US7989461B2|2005-12-23|2011-08-02|Amgen Inc.|Substituted quinazolinamine compounds for the treatment of cancer|
CN101040720A|2006-03-24|2007-09-26|沈华立|一种豆腐干的五香麻辣卤汤液|
US7951819B2|2006-04-26|2011-05-31|Cancer Research Technology Limited|Imidazo[4, 5-B]pyridin-2-one and oxazolo[4, 5-B] pyridin-2-one compounds and analogs thereof as cancer therapeutic compounds|
US8227603B2|2006-08-01|2012-07-24|Cytokinetics, Inc.|Modulating skeletal muscle|
WO2008044688A1|2006-10-11|2008-04-17|Daiichi Sankyo Company, Limited|Urea derivative|
KR20140097446A|2006-11-20|2014-08-06|프레지던트 앤드 펠로우즈 오브 하바드 칼리지|통증 및 소양증 치료용 방법, 조성물 및 키트|
EP1992628A1|2007-05-18|2008-11-19|Glaxo Group Limited|Derivatives and analogs of N-ethylquinolones and N-ethylazaquinolones|
AU2008273713B2|2007-07-10|2014-07-03|Neurim Pharmaceuticals Ltd.|CD44 splice variants in neurodegenerative diseases|
EP2229391B1|2007-12-19|2014-08-06|Cancer Research Technology Limited|Pyrido[2,3-b]pyrazine-8-substituted compounds and their use|
GB0807609D0|2008-04-25|2008-06-04|Cancer Rec Tech Ltd|Therapeutic compounds and their use|
EP2288922B1|2008-05-08|2016-08-17|University of Utah Research Foundation|Sensory receptors for chronic fatigue and pain and uses thereof|
GB0818033D0|2008-10-02|2008-11-05|Respivert Ltd|Novel compound|
BRPI0920707A2|2008-10-02|2015-12-29|Respivert Ltd|compostos|
CN102333770B|2008-12-11|2015-01-28|瑞斯比维特有限公司|P38map激酶抑制剂|
GB0905955D0|2009-04-06|2009-05-20|Respivert Ltd|Novel compounds|
WO2011004276A1|2009-07-06|2011-01-13|Pfizer Limited|Hepatitis c virus inhibitors|
MY165154A|2009-08-24|2018-02-28|Genentech Inc|Determining sensitivity of cells to b-raf inhibitor treatment by detecting kras mutation and rtk expression levels|
GB0918249D0|2009-10-19|2009-12-02|Respivert Ltd|Compounds|
UY33337A|2010-10-18|2011-10-31|Respivert Ltd|DERIVADOS SUSTITUIDOS DE 1H-PIRAZOL[ 3,4-d]PIRIMIDINA COMO INHIBIDORES DE LAS FOSFOINOSITIDA 3-QUINASAS|
GB0921731D0|2009-12-11|2010-01-27|Respivert Ltd|Theraputic uses|
GB0921730D0|2009-12-11|2010-01-27|Respivert Ltd|Method of treatment|
CA2786834C|2010-02-01|2018-10-16|Cancer Research Technology Limited|1--3-[2-fluoro-4--phenyl]-urea and related compounds and their use in therapy|
GB201005589D0|2010-04-01|2010-05-19|Respivert Ltd|Novel compounds|
US9260410B2|2010-04-08|2016-02-16|Respivert Ltd.|P38 MAP kinase inhibitors|
JP5787977B2|2010-04-08|2015-09-30|レスピバート・リミテツド|P38mapキナーゼ阻害剤|
GB201010196D0|2010-06-17|2010-07-21|Respivert Ltd|Methods|
GB201010193D0|2010-06-17|2010-07-21|Respivert Ltd|Medicinal use|
US8933228B2|2010-06-17|2015-01-13|Respivert, Ltd.|Respiratory formulations and compounds for use therein|
WO2012008564A1|2010-07-16|2012-01-19|協和発酵キリン株式会社|含窒素芳香族複素環誘導体|
EP2701694A4|2011-04-28|2014-10-08|Univ Duke|Methods of treating hemoglobinopathies|
US8940735B2|2011-06-23|2015-01-27|Viamet Pharmaceuticals, Inc.|Metalloenzyme inhibitor compounds|
WO2013001372A2|2011-06-30|2013-01-03|University Of Oslo|Methods and compositions for inhibition of activation of regulatory t cells|
RU2014112324A|2011-09-01|2015-10-10|Новартис Аг|Применение органического соединения для лечения синдрома нунан|
WO2013050757A1|2011-10-03|2013-04-11|Respivert Limited|1-pyrazolyl-3- oxy) napththalen- 1 - yl) ureas as p38 map kinase inhibitors|
EP2578582A1|2011-10-03|2013-04-10|Respivert Limited|1-Pyrazolyl-3-oxy)napththalen-1-yl)ureas as p38 MAP kinase inhibitors|
GB201214750D0|2012-08-17|2012-10-03|Respivert Ltd|Compounds|
US20150210722A1|2012-08-29|2015-07-30|Respivert Limited|Kinase inhibitors|
GB201215357D0|2012-08-29|2012-10-10|Respivert Ltd|Compounds|
US20150225373A1|2012-08-29|2015-08-13|Respivert Limited|Kinase inhibitors|
EP2890701B1|2012-08-29|2017-03-29|Respivert Limited|Kinase inhibitors|
EP2925742B1|2012-11-16|2016-10-26|Respivert Limited|Kinase inhibitors|
US20160016934A1|2013-03-14|2016-01-21|Respivert Limited|Kinase inhibitors|
JO3279B1|2013-03-15|2018-09-16|Respivert Ltd|مشتقات 2--h1- بيرازولو [d-3,4] بيرمدين-1-يل )ميثيل )- 3- بينزيل ) كوينازولين -4 - واحد واستخدامها كمثبطات فوسفواينوسيتايد 3- كاينيز|
EP2981535A1|2013-04-02|2016-02-10|Respivert Limited|Urea derivatives useful as kinase inhibitors|
US9771353B2|2013-04-02|2017-09-26|Topivert Pharma Limited|Kinase inhibitors based upon N-alkyl pyrazoles|
GB201320729D0|2013-11-25|2014-01-08|Cancer Rec Tech Ltd|Therapeutic compounds and their use|
JP6514703B2|2013-12-20|2019-05-15|トピバート ファーマ リミテッド|キナーゼインヒビターとして有用な尿素誘導体|
EP3357919B1|2014-02-14|2019-11-20|Respivert Limited|Aromatic heterocyclic compounds as antiinflammatory compounds|
EA201790658A1|2014-10-01|2017-07-31|Респайверт Лимитед|Производные диарилмочевины в качестве ингибиторов киназы p38|
US20170209445A1|2014-10-01|2017-07-27|Respivert Limited|Kinase inhibitors|EP2229391B1|2007-12-19|2014-08-06|Cancer Research Technology Limited|Pyrido[2,3-b]pyrazine-8-substituted compounds and their use|
GB0807609D0|2008-04-25|2008-06-04|Cancer Rec Tech Ltd|Therapeutic compounds and their use|
GB0905955D0|2009-04-06|2009-05-20|Respivert Ltd|Novel compounds|
CA2786834C|2010-02-01|2018-10-16|Cancer Research Technology Limited|1--3-[2-fluoro-4--phenyl]-urea and related compounds and their use in therapy|
JP5787977B2|2010-04-08|2015-09-30|レスピバート・リミテツド|P38mapキナーゼ阻害剤|
US8933228B2|2010-06-17|2015-01-13|Respivert, Ltd.|Respiratory formulations and compounds for use therein|
US9175331B2|2010-09-10|2015-11-03|Epizyme, Inc.|Inhibitors of human EZH2, and methods of use thereof|
KR102061353B1|2010-09-10|2020-01-02|에피자임, 인코포레이티드|인간 ezh2의 억제제 및 이의 사용 방법|
WO2012122444A1|2011-03-10|2012-09-13|Provectus Pharmaceuticals, Inc.|Combination of local and systemic immunomodulative therapies for enhanced treatment of cancer|
EP2508184A1|2011-04-06|2012-10-10|Æterna Zentaris GmbH|Pyridopyrazine derivatives and their use|
JOP20180104A1|2011-04-13|2019-01-30|Epizyme Inc|Benzene compounds replaced by heterogeneous or aryl|
TWI598336B|2011-04-13|2017-09-11|雅酶股份有限公司|經取代之苯化合物|
WO2013032951A1|2011-08-26|2013-03-07|Neupharma, Inc.|Certain chemical entities, compositions, and methods|
CN108794411A|2011-09-14|2018-11-13|润新生物公司|某些化学实体、组合物及方法|
CN103130686B|2011-12-02|2016-09-14|天津市国际生物医药联合研究院|N,n′-不对称二芳基取代脲类化合物及其制备方法和用途|
EP2806874B1|2012-01-25|2017-11-15|Neupharma, Inc.|Quinoxaline-oxy-phenyl derivatives as kinase inhibitors|
SG11201406468YA|2012-04-13|2015-01-29|Epizyme Inc|Salt form of a human hi stone methyltransf erase ezh2 inhibitor|
CN104812389A|2012-09-24|2015-07-29|润新生物公司|某些化学实体、组合物及方法|
DK2903440T3|2012-10-02|2017-12-11|Bayer Cropscience Ag|THETEROCYCLIC COMPOUNDS AS PESTICIDES|
CN110041250A|2012-10-15|2019-07-23|Epizyme股份有限公司|经取代的苯化合物|
EP2916838B1|2012-11-12|2019-03-13|Neupharma, Inc.|Certain chemical entities, compositions, and methods|
CA2925889C|2013-10-16|2020-09-29|Epizyme, Inc.|Hydrochloride salt form for ezh2 inhibition|
GB201320732D0|2013-11-25|2014-01-08|Cancer Rec Tech Ltd|Methods of chemical synthesis|
CN106279147A|2015-05-21|2017-01-04|中国科学院上海药物研究所|一种吡啶并氮杂环化合物及其制备方法和用途|
EP3709991A1|2017-11-13|2020-09-23|Greg Hannon|Dietary product|
GB201809295D0|2018-06-06|2018-07-25|Institute Of Cancer Res Royal Cancer Hospital|Lox inhibitors|
GB201818649D0|2018-11-15|2019-01-02|Univ Of Sheffield|Compounds|
GB201818651D0|2018-11-15|2019-01-02|Univ Of Sheffield|Compounds|
GB201818750D0|2018-11-16|2019-01-02|Institute Of Cancer Res Royal Cancer Hospital|Lox inhibitors|
法律状态:
2010-11-27| A521| Written amendment|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20101110 |
2011-11-15| A621| Written request for application examination|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20111114 |
2011-11-15| A521| Written amendment|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20111114 |
2013-08-28| A131| Notification of reasons for refusal|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130827 |
2014-02-27| A521| Written amendment|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140226 |
2014-03-14| TRDD| Decision of grant or rejection written|
2014-03-19| A01| Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140318 |
2014-04-03| A61| First payment of annual fees (during grant procedure)|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140325 |
2014-04-04| R150| Certificate of patent or registration of utility model|Ref document number: 5511680 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
2017-01-31| R250| Receipt of annual fees|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
2018-04-03| R250| Receipt of annual fees|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
2019-04-09| R250| Receipt of annual fees|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
2020-03-25| R250| Receipt of annual fees|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
优先权:
申请号 | 申请日 | 专利标题
[返回顶部]